1956年の国際通りに始まり、勢理客、そして嘉手納ロータリーと、車窓の風景がつづられています。
No. 0841-05
タイトル:国際通りから嘉手納ロータリー
撮影者:撮影者不明撮影メディア : 8mm Film/B&W
本編時間: 49s
撮影時期 : 1956年10月
主なロケ地 : 国際通り,勢理客,嘉手納ロータリー (沖縄県那覇市,浦添市,嘉手納町)
スキャン方式 : Frame by Frame
本フィルムは実は撮影者不明の孤児作品ですが、個人情報が見られない映像でもあり、大きくロゴを乗せることで公開することにいたしました。他の動画と違って、当サイト以外では埋め込むことができない仕様になっております。撮影された方が記憶にあれば、ぜひご連絡をいただきたいと思います。
冒頭に映るカットは国際通りの南側。現在の御菓子御殿の建物の向かい側辺りの場所になります。
左橋に見える大きなシーサーの乗った建物は沖縄相互銀行で、これは数年後の映像が既に公開されています。
その向こう側に見えるのは山城時計店の塔で「OMEGA」と書かれた時計台は、国際通りのランドマークの一つでした。
道路の上にかかる横断幕は赤い羽根共同募金の呼びかけで、10/1〜31と募金の期間が書かれていることから、この映像が1956年のものだと言うのがわかります。
2カット目は少し進んで国際通りの真ん中あたり。右側に見える大きな建物は国映館で、左奥に丸いロゴが壁にある建物が沖縄山形屋です。現在は二つとも無くなっています。国映館に見える脇道が浮島通りに繋がっています。
3カット目は沖縄山形屋を過ぎて、現在も残る大湾洋服店の建物と看板が左側に見えて来ます。その奥の道が下がりきった辺りが、むつみ橋交叉点です。
4カット目は当初撮影場所がわからなかった。直前のカットが大湾洋服店であったことから、その対面辺りを探して見たら、なんと上記の赤丸で囲った特徴的な造形物が目印となって、現在も残っているのが判明した。(下図)
上記のカラー写真は現在(2020年1月)の写真。現在も同じ建物が残っていることがわかる。場所はライオンズマンションの南側。よく見ると並びの建物も当時(1956年)以来のものが残っているようにも見える。意外に国際通りは古いものが残っているのだ。
5カット目は、1号線(現 国道58号線)で、那覇から浦添市に入った直後の風景で、奥に見える沖縄食料の倉庫も、現在も現役である。手前に見えるのは外国車を扱う販売店。現在はガソリンスタンドになっている辺りだと思われます。
6カット目は唐突に嘉手納ロータリー。ここで特筆すべきは、二つの映画館が映っている。大きな屋根が目印。左側が嘉手納第二東映、右側が嘉手納沖映。嘉手納沖映は現在も残っていて、シネマラボ突貫小僧のメンバーがコラムに写真付きで紹介しています。
またこの嘉手納ロータリーはほぼ同時代の映像が既に揚げられています。但し、そちらはかなり露出オーバー気味となっています。興味のある方は見比べて見てください。
(文:真喜屋力)
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