本サイトは、沖縄県内のデジタルアーカイブに関する情報と、それらのアーカイブを連携するための活動を紹介していく情報サイトで、株式会社シネマ沖縄が運営しています。
デジタルアーカイブ百花繚乱のなかで?
沖縄県内のデジタルアーカイブは、様々なコンテンツホルダー(アーカイブ施設、企業、教育機関、研究者など)によって製作・運営されています。しかし、それぞれが独立しているために、例えば一つのキーワードで、複数のデジタルアーカイブに一括検索をかけることができないなど、利便性に欠ける状態となっています。
誰が文化を評価するのか?
もちろんGoogleなどの検索サイトでも、ある程度の一括検索は可能です。しかし、それではアメリカの一巨大企業のシステムによって、自国の文化が評価付けされてしまうということになります。そのようなネットの世界の寡占状態に対抗すべく、欧州連合の運営するヨーロピアナ(Europeana)、アメリカ合衆国のDPLA(Digital Public Library of America)など、自国の文化を集約し発信するための巨大ポータルサイトがすでに生まれています。そして日本でも、国立デジタルアーカイブセンター設立に向けた提言など動き始めています。このような流れの中では、遅かれ早かれ沖縄県内のデジタルアーカイブをまとめていく必要性が出てくるのは必至でしょう。
デジタルアーカイブを巡る様々な問題
他にもデジタル化における権利処理の問題など、これからの数年間で法整備を含め、様々な変化がおこってくるでしょう。そんな国内外の情報を踏まえながら、我々は沖縄からどのように自からのアイデンティティたる文化資源を発信していくのかが問われていくことになります。
このようなデジタルアーカイブに関する諸問題を、まずは本事業の事務局である私たちが真摯に学びつつ、その活動をオープンにしていくことで啓発活動に結びつけていく必要を感じ、本ブログを”研究所”と名付けてスタートすることにいたしました。
文:真喜屋力