【FILMS】石造りの獅子 設置風景

玉陵(たまうどぅん)関連の8ミリ映像

  1. 石造の獅子 模造製作の型取り
  2. 石造りの獅子 設置風景
  3. 玉陵 竣工式
  4. 玉陵 尚家歴代の墓陵 パケット車

沖縄県那覇市首里にある、琉球王の墓である「玉陵(たまうどぅん)」は、沖縄戦で破壊され尽くしました。屋根に置かれていた石獅子は、地面に転げ落ち、長らく博物館に保管されていました。1977年に玉陵が復元された際に、再び屋根の上に戻されました。この映像は、その石獅子を屋根の上に置く作業を記録した映像です。

No. 0112-02
タイトル:石造りの獅子 設置風景
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)

撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 10m15s
撮影時期 : 1977年

主なロケ地 : 玉陵 (沖縄県那覇市首里金城町)
スキャン方式 : Aerial Image
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主なロケ地表示(Google Map表示)
玉陵

 

映し出される玉陵は、まだ工事の櫓が建てられ、敷地にクレーン車が置かれるなど、復元の最中であることがわかります。見ていると、白い布に包まれた石獅子が二体、屋根ではない所に置かれています。

▲工事中の玉陵。(クリックで拡大)

突然工事現場にやって来る車。乗っていたのは尚裕。獅子像を置く瞬間に立ち合うべく、駆けつけたのでしょうか。

戦後は、大戦での被害を免れた伝承文化財の保存に努めた。1975年より私財を投じて識名園の復元に当たる。翌年には国の名勝に再指定され、国・沖縄県・那覇市からも補助を受けて復元を進めた。そのほか、玉陵や崇元寺第一門・石牆の復元にも当たった。…..(» 尚裕 Wikiペディア

映像自体は獅子像をクレーンで持ち上げ、玉陵の屋根に設置するという歴史的な瞬間が映っています。しかし、撮影者の目線は友人でもある尚裕の姿を追っているのが印象的です。尚家の当主として、戦争に奪われた琉球の文化を復元することに生涯を費やした人物の想いの深さを感じるドキュメンタリーと言えるでしょう。多くの私財と、公的な支援も投じて完成した「識名園」、「玉陵」、「崇元寺第一門及び石牆」は、1992年に那覇市に無償で譲渡されることになります。

(文:真喜屋力)

▲写真を撮影する尚裕。

 

▲玉陵の屋根に上り設置工事を見守る尚裕。背後に那覇の街が見える。

 

▲クレーンで釣り上げられる獅子像。

 

▲獅子像の設置の瞬間。

 

▲設置された直後の獅子像。

 

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