今年も若狭の海浜公園を会場に「うみそら上映会in若狭@若狭海浜公園」が開催されました。沖縄アーカイブ研修所からも地域の8ミリ映画を提供する形で参加させていただきました。
2018年7月13日の金曜日、今年最初の「うみそら上映会 in 若狭@若狭海浜公園」が開催されました。平たくいうと、海辺の公園で納涼野外上映会です。今回から11月まで毎月第二金曜日を予定、雨天時は近くの若狭公民館で上映するそうです。
辺りが薄暗くなった頃に上映開始。映画としては真っ暗な方が良いのですが、野外上映はむしろまだ夕暮れの余韻の中でやる方が雰囲気が好きです。昼と夜の入れ替わるマジックアワー。劇場では味わえない風景とのコラボが味わえます。
本日の上映作品は…
- 『僕と明日香の島歩き~The Deer in Me』
- 『ジャングル大帝~親友』(16mm上映)
- 『第一回 天妃小学校運動会 1966年』
私たちからは、最後の天妃小学校の運動会映像を提供させていただいたのですが、主催者側で当時の小学生の皆さんに連絡しいただき、まさに画面のどこかに映っている人たちといっしょに鑑賞。大いに盛り上がりました。
天妃小学校は、もうすぐ120周年という歴史がありますが、戦争と、戦後に群政府に校舎をとられたりしていたため、1966年のこの年が、第一回の体育祭になったとか。復活してまもないころの天妃小学校の運動場は、コンクリートで舗装されていたために、体育祭も隣接する上山中学校のグラウンドで行われたとか、当事者からのお話も聞くことができ、那覇市の歴史に触れることができました。こういう情報は今後の上映会にフィードバックさせていただきます。
市民の声で始まった上映会
この素晴らしい上映会は、子供の頃に観た野外上映会を復活させたいという市民からの要望で、若狭公民館が後押する形で運営されています。事務局スタッフに映画の専門家はいませんが、事務局、公民館スタッフが協力して、当日の運営はもちろん、宣伝活動などもがんばっています。
またデジタルプロジェクターとく楽な上映もできますが、市民ライブラリーから借りてきた16mmフィルムと映写機により、子供たちにフィルム上映の魅力を伝えている姿にも感動させられると同時に、地域のアーカイブの利活用と言う部分でも、非常に嬉しいことだと思います。
映画がコンテンツと言われるようになって、体験と記憶という要素が薄らいできている現代。映画を中止に地域住民が、地域の風景の中で共通の記憶を焼き付けていく姿にワクワクさせられっぱなしでした。今後も沖縄アーカイブ研究所として、地域映像を提供し続けていきたいと思います。
(文:真喜屋力)
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