那覇市の真ん中に横たわる湖「漫湖」。そこに集まる水鳥を撮影した1978年ごろの映像です。画質はあまり良くないですが、乱舞する水鳥の姿をごらんください。もちろんご当地の方ならば、背景に映し出される漫湖周辺の建物など、今との変化を見比べるのも楽しいです。
No. 0079-00
タイトル:漫湖の水鳥
撮影者:匿名撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 3m21s
撮影時期 : 1978年ごろ
主なロケ地 : 漫湖の湿地帯 (沖縄県豊見城市)
スキャン方式 : Frame by Frame
漫湖は沖縄県那覇市の中心にあって、国場川と饒波川の合流する地点に存在する湖です。干潟が広がり、そこにマングローブの林もあって、現在ではラムサール条約で指定される県内の湿地の一つとして、市民の目を楽しませてくれています。
この映像は漫湖のほとりにある「漫湖水鳥・湿地センター」に市民から提供された8ミリフィルムを、私たち沖縄アーカイブ研究所が簡易デジタル化したものです。湿地センターの職員が感動するほど、大量の水鳥が映っていると言う意味で、貴重な自然の記録と言えるでしょう。
1970年代の漫湖といえば、生活排水はもちろん、ゴミの投棄も多く、篤いに日にヘドロ臭もする汚れた湖でした。映像にもヘドロに埋まったゴムタイヤなどがしっかり写り込んでいます。今では下水処理や、ゴミの回収などの社会インフラが発達して、ずいぶんと浄化は進みましたが、気候の変化などもあるのか、水鳥の数は減っているそうです。
(文:真喜屋力)
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