【FILMS】大城家の庭と家族

家族の日常と自宅を撮影したフィルム。この時代の庶民の典型的な建物が見られるのが興味深いです。

No. 0019-04
タイトル:大城家の庭と家族
撮影者:匿名

撮影メディア : 8mm→DVD/Color/18fps
本編時間: 3m1s
撮影時期 : 1970代
主なロケ地 : 自宅 (沖縄県)
スキャン: Frame by Frame

映像は8mmフィルムをDVDに落とした形でいただいたものから、デジタル化したものです。庭で遊ぶ子供たちと、お婆ちゃん達の姿が微笑ましい映像です。

▲赤ちゃんをあやすお婆ちゃん。

背景に写る自宅の建物は、全容は見えないのですが、ところどころの造りに懐かしさをそそるものがあります。自宅ではなくとも、友人や親戚の家がこんな感じでした。

コンクリート製の箱に、雨戸やガラス戸、床下の格子など木製のパーツを貼り付けて行ったような外観。当時としては立派な一軒家ですが、今の時代から見ると、ちょっと雑な造りにも見えたりします。

戦後の建築の歴史なども重ねてみるとおもしろいと思います。

▲マッスルポーズの子供たち。背後の建築の細部が気になる。

庭にはコンクリート製の水タンクの輪っかが見えます。この水タンクは通常三段重ねで筒状にして、天水などを溜めて使いますが、この庭においているのはそのうちの一段だけ。見たところ物置きにしているようです。その脇に「てんぷら油」の一斗缶がいてあるのも懐かしい。昭和70年ごろはこれに残飯等を入れて表にぶら下げておくと、養豚業者などが集めて豚の餌にするという社会インフラがありました。

そんな感じで、どこがどうと解説しづらいのですが、映像の端々に懐かしい雰囲気が漂っています。この様な造りの家もだいぶ減ってきている事を考えると、時代の記録として、設計図なども欲しくなります。

(文:真喜屋力)

▲庭にはコンクリート製の水タンクの一部と一斗缶。  

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