8mmフィルムが劣化する前に保存したい。とは思うものの、劣化したフィルムもまた味わい深いものである。名城ビーチで撮影された家族の記録が、新たな質感とともにファンタスティックに浮かび上がる。
No. 0311-00
タイトル:名城ビーチ
提供者:タカキン(TAKAKIN)撮影メディア : 8mm Film/Color/18fps
本編時間: 3m23s
撮影時期 : 1970年7月
主なロケ地 : 名城ビーチ (沖縄県糸満市名城)
スキャン: Frame by Frame
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名城ビーチ
1970年の名城ビーチで撮影された8ミリフィルム。残念ながらフィルムの劣化が著しく、色もかなり青っぽくなっている。そのうえフィルムが貼り付いていたために、スキャンの機械にかけるさいにエマルジョンが剥離してしまった。あちこちひび割れのような画面になっているのはそのせいである。
“残念”と書いたけれど、実はこれはこれでおもしろい。不思議な模様が映像に被さり、神秘的とも言える不思議な風合いを作り出しているのだ。
またフィルムの劣化は、フィルム全体に均一に起こるものではなく、場所によっては美しい色が甦る瞬間があったりするので気が抜けない。
本の一瞬だけ甦る鮮やかでキメの細かい映像…それもすぐに消えるのだが…に普通の状態が良いフィルムとはまた違った緊張感と喜びを与えてくれる。
これもまた個人が撮影し、管理してきた8ミリフィルムの楽しみ方と言えるのではないだろうか。
(文:真喜屋力)
その他の劣化フィルム
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Youtube タカキン
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