【NEWS】イザイホー映像 全17時間をデジタル化するプロジェクト

祀りの全貌を記録した43年前のフィルム
クラウドファウンディングでデジタル化へ

1978年に行われた久高島の祭祀イザイホーを記録した17時間に及ぶフィルムと音声テープをデジタル化すべく、クラウドファウンディングが立ち上がりました。沖縄アーカイブ研究所の真喜屋も応援メッセージを送らせていただいています。

はクラウドファウンディングはREDY FOR(レディーフォー)で行われていて、6月30日までに目標金額は6,000,000円を集めようとがんばっています。

詳細はこちらのリンクから↓↓↓

沖縄久高島の祭礼 イザイホー|貴重な記録映像をデジタル化し後世へ | READY FOR

このフィルムは1978年に行われた、現状では最後のイザイホーの記録映画の撮影素材で、映画としてはすでに二本の作品が完成しています。しかし、完成作品だけでは正味2時間にも満たない長さですので、ほとんどの素材が日の目を見ることなく倉庫で保管されていたわけです。これがビデオテープなら、倉庫から引っ張り出して内容を確認したり、必要な所を抜きだしたりできますが、フィルムではそう言うことが用意ではありません。デジタル化は、これらの素材を有効に利用するためには必要な手段です。

主体となっているのは文化財映画研究会。任意団体ですが、代表の岡田一男氏は東京シネマ新社代表取締役で、本フィルムの撮影にも関わっておられた方です。クラウドファウンディングの大手サイトREADY FORでのファウンディングで、6月30日までに6,000,000円を目標に掲げてがんばっています。プロジェクトとしては今年度中にデジタル化した映像の上映を行う予定。

最終的にデジタル化された素材の運用については、以下のような説明があります。

デジタル化された映像は、独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所のアーカイブで保管されます。保管された映像は、イザイホーの伝承者である久高島の住民の方々が自由に利用したり、研究者が研究目的で閲覧したりすることができるようにします。また一般の市民の方にも、住民の方々のプライバシーや祭礼の禁忌といったことを十分尊重したうえで、公開したり活用してもらえるようにしたりしていく予定です。

公的も広く活用できるよう配慮した計画で、私たち沖縄アーカイブ研究所でも応援していきたいと思います。

(文:真喜屋力)

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*