カンボジアの映画を殺したのは誰か?

映画テレビ技術表紙東京光音の鈴木伸和さんにいただいた「映画テレビ技術 7月号」。鈴木さんがカンボジアで調査した映画の保存状況についてレポート(前編)が掲載されている。

カンボジアの映画は、内戦時にクメールルージュによって焼却され、作家たちの多くも抹殺されていた。

しかし、鈴木さんの調査によると、内戦前のカンボジア映画は、海外のラボを使っていた作家もいて、コピーを作ったらネガはそのまま海外のラボに保存していたのだという
ならば多くのフィルムが海外で発見されるはずだが、そうならなかった。

20年以上続く長すぎたカンボジア内戦の煽りで、著作者と連絡が取れないネガの多くが、一定期間後にラボによって処分されていたという。

ん〜、カンボジアの状況を鑑みて、ネガを守る映画人がいなかったというのは、商売とはいえ寂しいなあ…という隠れた事実にしんみりしてしまった。

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