伝説の遊園地「与那原テック」の第一弾。海洋博のエキスポランドができるまでは、ジェットコースターやゴーカート、さらにスキー場のようなリフトまで、先進的な遊具を備えた遊園地。さらに「テック」という未来的な響きもかっこいい。そんな与那原テックと、当時の特撮ヒーローの夢の共演映像です。
N0. 0699-00
撮影者 : 匿名
本編時間: 3分23秒
主なロケ地 : 与那原テック (沖縄県与那原町)
撮影時期 : 1972〜1973年
撮影メディア : 8mm Film
スキャン方式 : スーパーダビング8
与那原テック。与那原の人は単に「テック」と言う。まさに与那原が誇り、沖縄の子供たちが憧れた伝説の遊園地。その経緯は以下のサイトに詳しく載っています。
1966年に開園し、1986年に閉園と、20年しか営業していなかったものの、その特徴的な施設は、唯一無二の遊園地だったといえます。個人的にはエンジン(電動ではない)で走るゴーカートに魅了されたものです。なので海洋博のエキスポランドにある、電動モーターのちんまり走る乗り物は、まさに「こどもの乗り物」とバカにしていた記憶があります。
その辺は上記リンクの「与那原通」の特集記事にあるように、「初代代表者は当時沖縄ホンダ(株)の社長だった徳野睦夫氏(故人)。そのほか東陽バスの経営陣に加え….」という、まさに沖縄のモータリゼーションのトップが経営母体にいたことが大きく影響したのかも知れません。
あと古くなって壊れそうなジェットコースターのスリルも、海洋博の最新のジェットコースターにはないものでしたね。
「快傑ライオン丸」の有志
映像に白いたてがみをなびかせて、意外な形で登場するのは、異色の時代劇変身ヒーロー「快傑ライオン丸」。
同番組は1972年4月から一年間放映されていたので、撮影時期はだいたい沖縄復帰後の1〜2年という感じでしょうか?
列車の先頭に日の丸が掲げられているので、祝祭日の様にも見えるのですが、それにしては人の気配がなさすぎるのが気になります。天気も寒々しく、ススキも伸びほうだいで寂しげな感じもあります。
気になるのはライオン丸といっしょに歩いている、あと二人のキャラです。ライオン丸には「タイガージョー」という宿敵が登場しますが、彼は右目が眼帯で、マントの下は毛むくじゃらに鎧という出で立ちのはず。右目が見えないので良くわからないのですが、見ようによっては当時人気のあったタイガーマスクにも見えます。(※タイガージョーは初回登場時は両目がああったが、ライオン丸に潰されたとの情報がありました)。
さらにもう一人の丸い頭ののっぺりした怪人はよくわかりません。どなたか御存知でしょうか?
▲「快傑ライオン丸」オープニングテーマ
フィルムの終盤で、子供がライオン丸のマスクをかぶっている様子が登場するのも、今の時代ではちょっと考えられないサービスです。
与那原テックの映像は第二弾もありますので、また後日紹介できると思います。
(文:真喜屋力)
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