
1962年の名護町(名護市)の映像。非常に珍しい火事の記録。
No. 2345-11
タイトル:名護の火事など
撮影者:今村昌耕(Syoukou Imamura)撮影メディア : 8mm Film/Color/16fps
本編時間: 4m31s
撮影時期 : 1962年春
主なロケ地 : 名護の街中、など (沖縄県名護市)
スキャン: Frame by Frame
まずはのどかな名護町のパノラマが続きます。大きな建物がないので遠くまでよく見えます。
本部半島。その先端はセメント工場や埋立て用の土砂の削り出しで、ずいぶんと形も変わってハゲチョロケになっていますが、この時代はまだ緑豊かな半島が見えています。

山をバックにした大きな建物はオリオンビールの工場。
名護の二つの映画館
オリオンビール工場から右にパンすると、大きな屋根の建物が細い道を挟んで向かい合っているのが写ります。NPO法人シネマラボ突貫小僧のメンバーに見てもらったところ、左が名護琉映館、右が名護国映館(1959年までは大丸映画劇場)であることが判明しました。

火事の記録
さらに進んでいると、街中から白い煙が上がっているのが見えます。
続いてカメラは商店街へ。よく見ると道の奥のほうは白い煙が湧き上がっていて、通りの人々が集まってきた弥次馬と言うことがわかります。
ユニークなのは路上に棚や荷物がいっぱい並べられています。どうやら火事で避難させた者ではないかと思われます。商店街のみんなで助け合って避難をしたのが見て取れます。
アラカルト
火事の場面が終わってからは、短いカットが次々つながっていろんな映像が見られます。
印象的なのは伊江島の手前で、産みの中に立っている岩。これは本部町の渡久地港周辺にあったもので、古い作品を見ると、良く撮影されている名所のひとつですね。
(文:真喜屋力)
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