
1963年に名護町(現 名護市)で行われた運動会の映像。
No. 0378-01
タイトル:名護町商工会 運動会
撮影者:屋冨祖正弘(Masahiro Yafuso)撮影メディア : 8mm Film/B&W/18fps
本編時間: 7m50s
撮影時期 : 1963年11月17日
主なロケ地 : (沖縄県名護市)
スキャン: Frame by Frame
本フィルムは、上映会などで絶対盛り上がる鉄板ネタの楽しい映像です。
まずは冒頭にマッチ棒のような木片によるアニメーションタイトルでスタート。
学校ではなく、商工会主催の運動会だけあって、選手は老若男女が入り交じっているほか、競技内容にも様々な趣向がとりいれられ、勝ち負け以上に地域の親睦のためのレクリエーションとしての役割を感じます
大人のパン食い競走
最初に登場するのは大人のパン食い競走。力強くダイナミックな競技になっていて、中にはパンではなく紐にかみついて走り出す猛者もいる始末。果たして紐ごと食いちぎることができたのでしょうか。

夫婦対抗目隠しレース
一般的な徒競走もありますが、夫が目隠しをし、妻が手拍子で誘導する変則的な競走などもあります。中には目隠しをしたまま妻を残して爆走する人もいたり、観客の笑い声が聞こえてきそうなユニークな出し物です。

パンがもらえるかけっこ
子供たちには。ゴールするとパンがもらえる競技もあります。全員参加のようで、ものすごい数の子供がいっせいに走り出し、転倒する子供がいたり、パンをもらって満面の笑みを浮かべたりとかわいらしい演目。現代だとパンだけでこんなに必死になったりできるだろうかと、時代の変化を感じたりする映像です。

激烈!大人の騎馬戦
騎馬戦も大人が参加する競技。子供と違って、格闘技と見まごう本気の騎馬戦で、力づくで揉みあったり、髪の毛を引っ張るなど、ある意味大人げない戦いが熱狂を生み出していました。

女も男も自転車レース
なにげにユニークなのは、自転車競走。自転車は商店の配達で使うような大型の物を使用。女性選手が全速力で陸上とラックの上を走る姿は他で見ることができないでしょう。また全速力の選手を望遠レンズで追いかける撮影者の腕も確かな物だと思われます。
その後に登場する男性選手の自転車レースは意外なものを競う内容。自転車の横に立つ審判員が、わざわざジャケットをきているのも、本場の陸上競技のようでウケを狙った演出なのでしょう。
(文:真喜屋力)

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