電力工事シリーズ。これも1960年前後と思われる工事で、嘉手納-辺野古を結ぶ送電線工事の様子。本フィルムも工事記録として様々な工程が20分程度の尺で撮影されていて興味深い。
No. 0048-00
タイトル:69KV送電線工事 嘉手納-辺野古
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 27m
撮影時期 : 1958年〜1960年
主なロケ地 : 嘉手納変電所 (沖縄県嘉手納町)
スキャン: Aerial Image
冒頭に映る看板で、Kadena Substion Siteとある。辞書で引くと変電所のスペルは「Substation」なのだが、まちがいなのだろうか?
嘉手納の変電所はほぼ工事も完了しているようで、特別な作業はあまり見ることができない。変電所の機械は興味深いが、停っているアメ車に気持ちがいってしまいます。車種とかわかる方がいたら教えていただきたいものです。
嘉手納から北上、送電線の様子を捉えながら、おそらく東海岸を進んでいるようです。
辺野古の変電所の工事風景でしょうか、海岸近くの解放感がたまりません。
送電鉄塔を建てる映像も少しありつつ、完成した鉄塔に架線していく様子も見ることができます。
三層電流を流すので、三本のケーブルを同時にかけていきます。ケーブルが巻かれたドラムを、角材を使って工事現場で組み立てた簡易の台に設置して、電線を送り出す様子が他のフィルムでも見られました。このフィルムでは場所によっては鋼材を使った専用の台も映っています。
もしかしたら、専用機材を運び込めないような山の上とか、そういうところは簡易の台を現地で組み立てたりしたのかも知れません。
ケーブルを何やら機械を通して圧を架けているような作業も丹念に撮影されていますが、これはケーブルを繋いでいるようにも見えます。何キロにもわたる送電ケーブルですから、つぎ足していくための機械でしょうか?こういった機械も人力ですが、現在もこんな感じなのでしょうか。
専門家にいろいろ質問したくなる映像ですね。
(文:真喜屋力)
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