沖縄のヤンバル、本部町で行われた結婚式の映像。時代は復帰前。豪華な媒酌人も偶然登場する。
No. 0287-02
タイトル:ヤンバルの結婚式 1964
撮影者:屋冨祖正弘(Masahiro Yafuso)撮影メディア : 8mm Film/B&W/18fps
本編時間: 12m47s
撮影時期 : 1964年
主なロケ地 : 自宅 (沖縄県本部町)
スキャン: Frame by Frame
名護市の屋冨祖さんが撮影した親戚の結婚式映像。嫁ぎ先はお隣の本部町。映像の冒頭に登場するのはなんと那覇市長も務められた兼次佐一さん。お顔以上に、その独特のヘアスタイルで気がついて撮影者の御遺族経由で当事者に問いあわせたところまちがいないとお墨付きをいただきました。
那覇市長時代の兼次さんは下記リンク先の映像でも、市長として始球式をする姿が映っています。
特に撮影者と親戚関係というわけではなく、地元の名士ということで媒酌人(仲人)をお願いしたという流れのようです。なので佐一さんの奥様である幸子さんも花嫁の脇などに映っています。
さて主題である結婚式は伝統的な沖縄の家屋の中で、トートーメー(ご先祖様)の前で粛々と行われるのは、他の結婚式映像と同じ。
花嫁衣装は和装(白無垢ではない)、角隠しと日本式のスタンダードな結婚式です。
映像の後半は披露宴会場。おそらく公民館。かなり広いのでひょっとしたら貸ホール等を使っているかも知れません。
席には大きな箱がありますが引き出物でしょうか。飲み物はバヤリース等のソフトドリンクが確認できます。
このころの披露宴は豪華な食事というよりも折り詰めのお弁当スタイル。列席者はこれを食べるというより、少し口を付けるくらいで、お土産として持ち帰ると言うスタイルだったそうです。
言われてみれば折り詰めのお土産をよくお父さんが持ち帰った来た記憶が甦ります。
(文:真喜屋力)
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