1979年、与那国島の発電所の工事記録の個人映像です。
No. 0041-00
タイトル:与那国発電所増設工事/竣工祝賀会
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)撮影メディア : 8mm Film/Color/16fps
本編時間: 14m57s
撮影時期 : 1979年5月10日
主なロケ地 : 与那国発電所など (沖縄県与那国島)
スキャン: Frame by Frame
国場組電設部の仕事をしておられた撮影者が、与那国島の発電所の竣工祝賀会に出向いた時に撮影したもので、発電所内の様子はもちろん、旅の行程や、観光映像も。40年前の与那国島の風景をお楽しみください。
まずは那覇空港から南西航空の飛行機で飛び立ち、石垣島経由で与那国島に向かう行程が記録されています。南西航空(SWAL)は1958年に琉球航空としてスタート。1967年に日本航空が出資して南西航空となり、1993年に日本トランスオーシャン航空となり、現在も沖縄の離島航路を結んでいます。
撮影者は技師だけあって、細かいメモが挿し込まれます。石垣空港では
「石垣島より与那国へ 19人乗りのデハビランド機で飛ぶ」
という文字が映り、小型の双発機に乗り込む様子が映し出されます。「デハビランド」は「デ・ハビランド・エアクラフト」のことで、イギリスの航空機会社(DH)だが、こちらは1959年に買収されている。この機体は子会社のデ・ハビランド・カナダ(DHC)が作ったDHC-6ではないかと思われるが、全体が見えないので断定はできません。
那覇空港を飛び立った飛行機は、やがて与那国島へ到着。空撮の映像もけっこうたっぷりあって、現地を知る人にとっては興味深いのではないでしょうか。
空港からはドライブ。沖縄電力与那国発電所へ到着します。そのまま発電所内の内覧へと進みます。機械類のメーターがアナログなものばかりで、大昔のSF映画のような感じさえします。
その後、発電所敷地内にテントをはって完成祝賀会らしき映像が流れます。その後、一行は宿舎となる「こみね旅館」へ。玄関の前に立つ女性は旅館のお母さんでしょうか?今もお元気ですかね。
こみね旅館の創業は1968年。Webで確認すると現在も営業しているようです。Googleストリートビューで観ると、外観はキレイになっていますが、基本は同じ建物のようです。
その後、景勝地でもある天蛇鼻(ティンダバナ)に訪れ、「女傑サンアイ・イソバの碑」を観て、高台からのショット。現在の風景との比較も楽しめそうだ。
(文:真喜屋力)
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