那覇市文化芸術劇場なはーと(以下 “なはーと”)のロビーの壁面に、沖縄アーカイブ研究所の収集した8ミリ映像が、4月いっぱいは壁面投影されています。
那覇市の新しい文化施設”なはーと”は、ホールやスタジオなど、様々な文化活動を行なう場所として昨年秋にオープンしました。ロビーのプロジェクターは今月設置された新しい設備で、20,000ルーメンの明るいプロジェクターを二台重ねて投影することで、明るい昼までも充分美しく、巨大な映像を来客者に披露してくれています。
映像は「光のアルバム」というタイトルで、1932年から1980年ごろまでの那覇市を中心とした沖縄の懐かしい風景が映し出される28分ほどの映像。
“なはーと”の場所にあった久茂地小学校の映像や、近隣にあった少年会館(久茂地公民館)の映像もあります。
映像はネットでも観られますが、ロビーで見ていると、そこかしこで思い出話に花を咲かす人々がいて、耳に飛び込んでくる言葉を拾い聞きしているだけでも、歴史の臨場感が感じられます。
音楽ははバーナード・ジャン・ベッテルハイムの作曲した「LOOCHOO HYMN琉球賛美歌」の楽譜から、翁長巳酉さんが編曲したもの。
ベッテルハイムは1848年に琉球に来島したキリスト教の宣教師。那覇市の護国寺を拠点に8年間、沖縄で活動した。地域の人々には「ナンミンぬガンチョー(波之上の眼鏡)とあだ名を付けられていた…なんて話が残っているように、那覇に縁のある人物です。
光のアルバム
2022年4月30日まで
会 場:那覇市文化芸術劇場なはーと ロビー壁面
投影時間:11:00〜20:00
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