家族の記録は8ミリの基本。当アーカイブでも最も家族の記録ですが、大変状態が良く美しいフィルムです。第一子誕生の初々しい喜びが伝わってくる、上映会でも人気のあるフィルムです。
No. 0424-01
タイトル:第一子誕生
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 10m21s
撮影時期 : 1955年7月
主なロケ地 : 大山 (沖縄県宜野湾市大山)
スキャン方式 : Frame by Frame
撮影は1955年。フィルムは大切に保存されており、65年前の映像とは思えないくらいきれいな色彩が残っています。
生まれてまもない赤ちゃんを世話するのは助産婦さんで、若いお母さんに世話の仕方を教えている場面で、映像が始まります。カナダライで湯浴みする我が子の映像が素敵なのはもちろん、窓際に置かれたタライと水面の輝きが、映像的にもすばらしい効果を上げており、絵心のある映像と言えます。
湯浴みから布団に映り、まずはへその緒の手入れ。まだ母親から切り離された様子が生々しく、こういった映像もあまり見ることがないと言う事で貴重な記録です。ここのナチュラルな光もすばらしく美しいです。その後、ベビーオイルを塗り、寝かされた子供に蚊帳をかけてあげる場面がこの映像のクライマックスですが、そこはぜひ動画で確認いただきたいと思います。
この動画に写る様々な小物も見逃せません。ゾウの形をしたオマルや、枕元に置かれたお人形。子供の枕に使われているのはゴムの氷枕。レトロな感じの育児関係の資料類。時代の記録であると同時に、はじめての子供のために用意された数々のアイティムに、両親の愛情を感じます。
最後に映るお父さんのイクメンぶりも楽しいですが、これも映像で御確認ください。
(文:真喜屋力)
PS 遠藤さんの長女と奥様を撮影したこちらもお勧めです
» 【FILMS】母と子の読書
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