1963年の山原ドライブの映像。塩屋をスタートして辺戸岬へ。それからインブビーチで海水浴を経て那覇空港での見送り。
No. 0035-00
タイトル:塩屋から辺戸岬へドライブ
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 11m26s
撮影時期 : 1963年夏
主なロケ地 : 塩屋湾,塩屋大橋,もどる道,茅打ちバンタ,辺戸岬,インブビーチ,ヤンバル,那覇空港 (沖縄県大宜味村,国頭村,那覇市)
スキャン方式 : Frame by Frame
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主なロケ地表示(Google Map表示)
塩屋大橋 / もどる道
ちなみに、同じ撮影者により、この映像の5年ほど前に撮影された「山原ドライブ」の映像も既にアップしてあるので、比較してみるのも良いかと思います。
そして本フィルムは、塩屋大橋を前に記念撮影する場面からスタートします。塩屋大橋は1963年6月5日開通なので、完成間もない頃の映像。塩屋大橋は赤く塗られ、「赤橋」という愛称で呼ばれていましたが、完成当時は赤くなかったことがわかります。
あとついでにいうと、僕らは「塩屋大橋」と言いますが、橋には「しおやはし」と掘られていたこともわかりました。こちらが正式名称なのでしょうか。
この橋は1999年3月27日に現在の新しい橋に掛け替えられ、この橋は海底に沈められ漁礁として利用されているそうです。現在かかっている橋の名前は「塩屋大橋」です。
ちなみにカメラ前を横切っていくの、おそらくトヨペットクラウンのタクシーであろう。
橋を渡って北上、西海岸沿いの道を行く。ところどころ車を停めて撮影をしているが、よく見ると高さがあるわりにはガードレールなどが見当たらない。当然該当もないので、夜道は走りたくない道路である。
そして「茅打ちバンタ」の絶景と、断崖を貫通した「もどる道」の姿が映ります。もどる道はもともと人一人が通るのがやっとの断崖の切れ目で、反対側から人が来たら、どちらかがもどらねばならなかったことから命名されたそうです。1913年に地元の人々が工事を始め、逸れに行政が手助けをする形で貫通することができています。この映像の時代は、岩が上に行くほどせり出しており、圧迫感がありますが、現在は安全上の問題もあるのか、滑らかな角度に削られ、圧迫感のようなものはなくなっています。
さらに北上し、沖縄本島の最北端である辺戸岬へと到着。振り向けば安須森御嶽がある断崖絶壁が見えます。
一行は今度は沖縄本島の東海岸を南下したようです。「そすばし」はおそらく国頭村楚洲にかかっている橋でしょう。このはしも現在は新しくなっているようです。
その後、唐突に映るビーチ。これは映っている岩や施設などを他のフィルムと比較したところ、恩納村のインブビーチと断定しています。
そして最後は那覇空港。実はこの映像は本土から来島した恩師とドライブをするという映像です。昔の那覇空港のターミナルと、送迎デッキからの眺めを見ることができます。
(文:真喜屋力)
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