那覇の開南付近の映像から始まる本フィルムは、オークションで購入された撮影者不明の孤児作品(Orrphan Works)の一本。
N0. 1418-02
提供者 : 外間政一郎(Seiichiro Hokama)
撮影者:撮影者不明(Orphan works 12)
タイトル:沖縄旅行 ホテル日光から本編時間: 1m15s
主なロケ地 : ホテル日光 (沖縄県那覇市松尾)
撮影時期 : 1966年ごろ
撮影メディア : 8mm Film
スキャン方式 : Frame by Frame
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主なロケ地表示(Google Map表示)
ホテル日光(現 日光ビル)
このフィルムは「伊勢」と書かれたフィルムの後ろにこそっと繋がっていました。どこか沖縄っぽさを感じていたのですが、箱書き通りに本土の方が撮った伊勢の映像と決めつけていたので、ジワジワと来る既視感を否定していてしまったのです。それが「おやっ」と思ったのは、近距離の映像よりも、ロングショットの家並を見た瞬間。瓦屋根が沖縄風のシルエットだったのです。そうです本土の瓦屋根は左右に振り分ける感じですが、沖縄は違いますよね。それで見返してみたら右側通行。これは決定的でした。本当に思い込みは厳禁です。
ホテル日光
冒頭に映るのがホテル日光。建物は那覇高校の近く。ネットで調べると琉球新報が閉館を伝える記事が見つかります。それによると創業が1966年、閉館が2013年。この映像は1966年以降のものになります。
建物があったのは那覇市松尾。那覇高校から開南交差点に向かう途中ですが、表に面しているのではなく、少し路地を入った所にある建物でした。現在は道路拡幅によって表通りから見える形になっていてあらたに「日光ビル」として運用されています。
那覇高校交差点
続いてのカットはFaceBookで問い合わせてみたところ、開南方向から那覇高校(右の三階建て)を見ているカットと判明しました。つまりホテル日光から表通りに出てきた辺りの風景と言うことになるので、自然な流れです。
この逆方向から撮影された(1963)の8mmが下のリンクです。こちらは那覇高校を背にしてこちらを向いているカットになります。
» 【FILMS】沖縄ボーイスカウト 那覇市内パレード | 沖縄アーカイブ研究所
その後、街中を歩き回る映像が数カットつづく。
古謝医院
続いて映し出されるのは、病院と写真館。奥の看板が「古謝医院」と読めるような気がして1971年のゼンリン住宅地図を眺めていると、ホテル日光の裏に同名の病院があり。さらに位置関係的にありそうな場所に又吉写真館というのも見つけました。おそらくこれにまちがいないと思われます。
バスでの移動
この次のカットからは視線の高さからしてバスの車内と思われます。どこかで見たような風景が続くので、とりあえず善カットの画像も下に列挙します。どなたか思い当たる場所があれば情報を募集いたします。
(文:真喜屋力)
▲「…ビル」と書かれた看板のビルは?視線は右に移動するので、交差点と思われる。
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