【東アジア映像館】
酉年12年まーるあしび

村に伝わる組踊の舞台を住民総出で作り上げる西原町棚原の豊年祭。
酉年の旧八月に西原町棚原で行われる「酉年まーるあしび」。ミルク加那志(弥勒菩薩)をぬんどゅんち(ノロ殿内)からあしびなーへ案内して村の豊年を祝う棚原最大の祭りです。
「酉年12年まーるあしび」の実行委員会を住民が立ち上げ、祭りの準備から本番、舞台の様子までを記録した映像。
住民総出で野外劇場を建てて舞台を準備し、演出を手がけ、子どもからお年寄りまで出演しており、その完成度の高い舞台には、住民の祭りに対する思いと伝統を引き継ぐ使命感が映像から伝わります。
「弥勒舞い」(ミルクモーイ)に始まり「世果報口説」、狂言踊「与那覇頭親雲上」、組踊「雪払い」とあしびには欠かせない演目のほか、棚原独特な歌詞や踊り、楽器の音色も特徴的で見どころです。
大きな満月の下、野外劇場には多くの観客が集まり、12年に一度の豊年祭を祝い、来たる12年後にも豊穣の願いを託した作品です。

製作年 1993年(平成05年度)
上映時間 40分
規格 16mm/4:3/カラー
企画 西原町教育委員会
製作 (株)シネマ沖縄
監督 野村岳也
撮影 知念 稔

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