かつて与那原大綱引きの会場としても使われた与那原の海岸付近が映ります。首里から与那原までのカブスカウトのウォーキングの様子を記録した映像です。様々な風景が映り込み楽しめます。
No. 0394-01
タイトル:沖縄カブスカウト 行軍と見学
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 9m36s
撮影時期 : 1963年11月10日
主なロケ地 : 大見武集落、愛隣園、与那原海岸、他 (沖縄県与那原町)
スキャン方式 : Frame by Frame
映像はカブスカウトの活動記録。撮影者の記憶によると、首里で集合し、与那原に歩いて向かったと言います。正確な主発地点はハッキリしませんが、1枚目の写真に映っている鉄塔は久場川のテレビ塔でしょうか?
最初の辺りで、プリントを見ながら、オリエンテーションのような事をしています。画像を解析してみると、四角や×印のような々が大きく描かれています。何かのサインでしょうか?
坂を下りはじめる場面で、広い風景。「味の素」のポスターが見えます。注目すべきは電柱に貼られたポスター。首里劇場の先代館長が長らく使っていた、赤文字で手描きされた三本立てのポスターに似ています。だとすれば、まだ首里の辺りと言うことかも知れません。
ウォーキングの途中で目に付く景色の中に、二つの山が重なる特徴的な風景が見られます。与那原で行った上映会のさいに「運玉森」ではないかと証言があり、調査しようと思っていたところ、観客の方がバイクで走り回り場所を特定していただきました。(以下の写真)。
わかりやすく目印になる風景に補助線を引いてみました。
場所は県道24号線から「大見武区の石獅子」に向かう道で、変電所らしき施設がある通りです。
首里から県道24号線を下って与那原に向かったことがわかります。
続いて一行は愛憐園のグラウンドに到着します。与那原三差路付近から、中城湾の映像が見えます。
愛憐園を離れた一行は、与那原三差路をバックに現在の国道329号線を北上し、すぐに海岸方向に曲がっていきます。背後の丘の上には聖クララ修道院の特徴的な建築が見えます。
到着したのは与那原の海岸。背後にはこれまた特徴的な逆円錐の展望台が見えます。この展望台は与那原大綱曳きの8ミリ映像にも登場していました。
その後、有名な与那原の赤瓦工場を見学してフィルムは終了です。
ウォーキングのコースは現在も残っているものの、いろいろ変化も大きいため、フィルムの検証作業が楽しいフィルムでした。
(文:真喜屋力)
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