旧正月の日、実家の座波の風景と、家の近所にある与儀公園に子供と出かけた時の映像です。時期は沖縄が日本に復帰する直前。期せずして時代の移り変わりが映し出されている一本です。
No. 0681-01
タイトル:旧正月に与儀公園を散歩
撮影者:金城真助(Shinsuke Kinjo)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 3m19s
撮影時期 : 1972年2月15日
主なロケ地 : 与儀公園 (沖縄県那覇市与儀)
スキャン方式 : Frame by Frame
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主なロケ地表示(Google Map表示)
与儀公園
冒頭に映し出されるのは糸満市座波の集落。未舗装の道路や飾り気のない建物の壁など、後半に映る那覇市内の様子と対比すると興味深いです。
後半は与儀公園を散歩する男の子。衣装もいっしょなので、同じ日に撮影されたものと思われます。
映像には1970年に完成した那覇市民会館が映っています。
那覇市琉米文化会館
1972年5月の沖縄の日本復帰で那覇市に譲渡された「那覇琉米文化会館」が見えます。琉米文化会館は、戦後の米国統治下で、沖縄の文化活動を支えてきた重要な施設。しかし同時に、アメリカの宣撫機関として占領政策の要という顔もあります。沖縄県内には
その辺については、以下の論文がわかりやすかったのでリンクを貼って起きます。沖縄の図書館の発展と、米国の占領政策。歴史の持つ多面的な要素が絡み合う興味深い物語です。
» アメリカ占領下・沖縄の図書館 小林文人(東京学芸大学・教授)
同建築は現在も健在で、沖縄の日本復帰によって、那覇市に譲渡され、現在も那覇市立中央図書館、那覇市立中央公民館として機能しています。また、ほぼ同じ壁が撮影された画像が、下記リンクの図書館のホームページに掲載されています。
(文:真喜屋力)
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