1969年ごろの教会での結婚式の様子です。何気ない映像ですが、さりげなく時代を感じる興味深い姿が映し出されています。
No. 0103-02,0104-01
タイトル:那覇中央教会の結婚式 1969
提供者:玉寄英一(Eiichi Tamayose)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 48s,35s
撮影時期 : 1969年ごろ
主なロケ地 : 那覇中央教会 (沖縄県那覇市久米)
スキャン方式 : Aerial Image
撮影された教会は、おそらく那覇市久米の那覇中央教会と思われます。映像の冒頭とラストに登場する入口の階段などの形状からの推測です。
那覇中央教会は日本基督教団に属するプロテスタントのキリスト教会。厳密には戦後の沖縄キリスト教団の教会でしたが、これは日本基督教団と”合同”し、現在にいたります。この辺の沖縄県内のキリスト教の歴史を調べると、おもしろい報告がネット上でも散見されます。復帰を前後して、宗教界もいろいろと変動がおこっていたということでしょうか。
教会建築物にはユニークなこだわりが見られるものです。こちらの教会は窓に花ブロックが設置されていますが、その模様の中に、さりげなく十字架が仕込まれているのがすてきです。
ラストに登場する花嫁の髪形に注目していただきたいと思います。場所は教会、衣装はドレスでありながら、髪形だけは和風の髪形。おそらく教会での式と前後して、和風の衣装も着こなしていたのでしょう。
現代なら披露宴でお色直しというのはけして珍しくありません。式場のヘアメイクさんが髪形もなおしたりしますが、この時期はそういう手間ひまはかけられなかったのでしょう。失礼な言い方ですが、ちょっとチグハグな雰囲気はあります。それでも和装、洋装の二つの衣装を着てみたいという乙女心だったのではないかと思うと、かわいらしい映像に見えます。
あわせて、そういうチグハグも受け入れられる時代だったのだということもわかって興味深いものがあります。
(文;真喜屋力)
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