撮影者も良くおぼえていないので確定はできませんが、おそらく1970年前後の風景。
最後に映る観音寺から、金武の辺りの映像だと思われます。海岸で脱穀という、ミスマッチ感もある組み合わせが、一昔前の懐かしい風景として、現地の人々には響くのではないでしょうか。
No. 0544-01
タイトル:ゴルフ場、脱穀風景と金武観音寺
撮影者:大城隆盛(Ryusei Oshiro)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 2m2s
撮影時期 : 1970年ごろ
主なロケ地 : 伊波城観光ホテル,金武観音寺 (沖縄県金武町)
スキャン方式 : Frame by Frame
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主なロケ地表示(Google Map表示)
ココガーデンリゾートオキナワ
最初と最後に緑色のベストを着た金髪の外人女性が映るので、おそらく一日で撮影された映像と思われます。場所も最後に映る観音寺の近郊、つまり金武村の周辺であることが予想されます。
最初に映るゴルフ場と大きな建物がどこかは判明しませんが、ご記憶のある方からの情報提供をお待ちしたいと思います。
と書いたら、早速情報がありました。
下の写真は、うるま市石川伊波にあった伊波城観光ホテルではないかと情報が。場所は現在のココガーデンリゾートのあたりです。
航空写真でわかりにくいですが、一番大きな建物の屋根の飛び出した形と、窓の配置などが同じです。
さらにネットで検索すると、テレビ番組『キーハンター』でロケもされていたようです。
この映像の中でもっともユニークなのは海岸で行われている稲の脱穀作業でしょう。田んぼではなく、白い砂浜で行われる稲作の風景と言うのは、僕は始めてみました。映像の雰囲気からして、わりと季節の風物詩的に、毎年繰り広げられていたのではないかと思います。
足踏み式の脱穀機が使用されているのもポイントでしょう。脱穀機はけっこう重たいようで、足で踏んで少し回転させると、足を放してもしばらく回り続けている様も映っています。こういうことが読み取れるのが、動画の良いところです。
追加:
2018年12月11日の沖縄テレビのニュースで、この映像が放映されるさいに、テレビ局側で現地取材を行いました。その結果、脚文脱穀機を回している人物が特定されまし。また海岸での作業は、風があるのでモミ殻を飛ばすのに都合が良かったのではないかと言う、お話も聞くことができました。何気ない映像ですが、地域の生活の記録が残されていることがわかります。
(文:真喜屋力)
海岸線は、金武岬から福花方面を撮影した風景と似ているそうです。