おきみゅーシネマラボ開始〜第一回は8mm映画上映会

おきみゅーシネマラボ

「おきみゅーシネマラボ」と題した新企画が沖縄県立博物館・美術館でスタートいたします。その第一回の企画が8ミリ映画アーカイブを使ったトーク企画です。

《おきみゅーシネマラボ》とは

沖縄県立博物館・美術館において、映画、映像作品を上映しつつ、トークイベントに重きを置いて、ある時は批評的に、ある時はファン目線で、深く広く掘り下げる映像企画です。実を言うと、沖縄アーカイブ研究所のメンバーでもある私、真喜屋自身も企画にかかわらせていただいております。

第一回 おきみゅーシネマラボ

日時:2018年6月22日(金) 18:00〜20:00
会場:沖縄県立博物館・美術館講堂
参加費:無料
主催:沖縄県立博物館・美術館

司会:真喜屋力(沖縄アーカイブ研究所)

パネラー:
治谷文夫(ぴょぴょ会メンバー・画家)
遠藤保雄(ぴょぴょ会メンバー・撮影者)
前田比呂也(美術家)

» 第1回 おきみゅーシネマラボ | 沖縄県立博物館・美術館

 

第一回と言うこともあり、まずは手持ち企画で温めていた8ミリフィルムを使って沖縄の美術史を掘り下げる作品を上映することにいたしました。そうです、前回にブログにも書いた「ぴょぴょ会」関連の8ミリ映像です。美術館の主催で行うのに相応しい企画だとお思います。

»「ぴょぴょ会」フィルムで沖縄の美術史を語りたい | 沖縄アーカイブ研究所

ぴょぴょ会とぴょぴょ会から見たニシムイ

ニシムイ美術村の代表的な画家の、大城皓也が顧問を務める絵画サークル「ぴょぴょ会」。ニシムイに集まり、毎週のようにスケッチ旅行に出かけて絵を描き、語り合い、さらには様々な作品展に出品を行なうなど、意欲的に活動を続けた若者たちのグループです。その姿を撮影したのは。自身もぴょぴょ会のメンバーだった8mm撮影者の遠藤保雄さん。ぴょぴょ会の活動を記録したプライベートフィルムは、半世紀の時を超えて、美術史のミッシングリンクを埋める可能性すら持ち合わせた物に醸成されてきたと考えます。

そこでこの思い出のフィルムを、ぴょぴょ会メンバーに観ていただき、懐かしい想い出話を聞きながら、新たに思い出されるかも知れない古くて新しいエピソードを拾い集めてみたい。と、言うのがこの上映会の趣旨です。

そんなわけで、終始他愛もない思い出話になるかも知れませんが、それもまた一興。ひょっとしたら大城皓也をはじめ、ニシムイで身近に接していた作家たちの人となりを伝える具体的な証言が飛び出してくればもうけ物でしょう。そんな心構えで、ワクワクしながら上映とトークを行なっていきたいと思います。

上映作品

上映作品は以下の5本。すべて遠藤保雄氏の撮影。


『沖縄タイムスホールのぴよぴよ会展』

(3分49秒/1950年代後半)
沖縄タイムス・ホールで開催された「ぴよぴよ展」の様子。展示された絵画も観ることができます。映し出される絵の作家が誰であるかなど、当事者たちの記憶が呼び覚まされることを期待しつつ上映。顧問の大城皓也氏も登場します。懐かしいポイントとしては、建て替え前の沖縄タイムス本社の正面玄関も映るところ。その正面玄関には「第○回 ぴょぴょ会展」と看板がでていますが、肝心の何回目なのかが判読しづらい。その辺の確認もしたいと思います。

 


『塩屋でのスケッチ』

(1分16秒/1958年11月11日)
1958年撮影。大宜味村塩屋で行われたスケッチ旅行のようす。美しい風景と普段の活動がみてとれる。私たちが見慣れている塩屋大橋は、1963年の建設なので、その約5年前の映像。海外にそった曲がりくねった道路を走る車など、時代を写し取っている。スケッチ旅行の楽しい想い出が聞けることを期待しています。

 


『九州のアマチュア展へ見送り』

(3分55秒/1968年8月4日)
九州アマチュア展に参加するメンバーの見送りで那覇港へ。飛び交う紙テープなどが懐かしい。
ぴょぴょ会が単なるアマチュア芸術家のサークルでなかったのは、そこから県内はもとより、県外へ展覧会への出品など、意欲的に活動を行い結果を残してきたことでしょう。復帰前の本土旅行の話を始め、展示会の想い出、そのときの気持ちのありようなどもお聞きできればと思います。

 


『ぴよぴよ会有志による八重山紀行』

(23分36秒/1969年11月11日〜14日)
石垣、竹富、西表の三部作。大城皓也と有志が巡る八重山のスケッチ旅行。数々の名所を回りながら、スケッチを行うぴょぴょ会メンバー。実際のスケッチブックの絵画も撮影されており、誰の絵であるか確認できるかも興味深いところです。
竹富島では種取祭も取材している。遠巻きに踊りを眺めるメンバーの姿に、ゆったりとしつつも濃密な島の時間を楽しめる映像。


『玉那覇正吉のスタジオ』

(2分55秒/1950年代)
ぴよぴよ会とは少し離れますが、ニシムイを代表する玉那覇正吉氏のスタジオを撮影したプライベートフィルム。ニシムイを出入りしていたぴょぴょ会だから語れる秘話が飛びだすか?そんな期待を込めながらの上映。

ここから広がって、様々な作家のスタジオの様子など思い出す話があればぜひ聞いてみたい。フィルムは記憶を呼び覚ます引き金になるのか?楽しみです。


(文:真喜屋力)

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