「ぴょぴょ会」フィルムで沖縄の美術史を語りたい

八重山スケッチ旅行にて

「ぴょぴょ会」についての8mm映像が数本ある。いろいろ調査をしたいと思っていたのだが、ここに来て、いっそのこと,調査自体を公開トークショー形式でできないかと思っている。

「ぴょぴょ会」とは、ニシムイ芸術村にスタジオを構えていた大城皓也氏が顧問をつとめ、アマチュアを中心に同好の志が集まった絵画サークル。沖縄の戦後美術界に大きな足跡を残すニシムイに連なるグループなのだが、インターネットを検索しても情報はないに等しい。わずかに10年以上前に発刊された雑誌「Happ」に「ぴょぴよ座談会」なる企画で、元ぴよぴょ会メンバーが思い出話を語っている。

この座談会には参加していないが、ぴょぴょ会の活動記録である8ミリ映像を提供してくれた遠藤保雄氏も、もちろんこの会のメンバーであった。提供された数本のフィルムを検証するにしても、僕らは美術の専門家ではないので深堀は難しい。それならば遠藤さんや,その他の関係者も集め、公開トークショーにして、思い出話に花を咲かすのも良いのではないだろうか。プライベートな8ミリ映画という映像を肴に、いわゆる美術史的なアプローチとは違う、ユニークなお話が聞けるのではないだろうかとワクワクしてしまう。

開催日程はまだ未定ですが、おそらく次年度の最初の企画として、四月中には開催したいと思います。ご興味のある方は、ブログやFacebookなどにしばらくご注目ください。

(文:真喜屋力)


8ミリ映像「ぴょぴょ会の思い出」〔上映予定)

フィルム1「ぴょぴょ会展@沖縄タイムスホール」3分49秒

フィルム2「塩屋スケッチ(1958年11月11日)1分16秒

フィルム3「九州のアマチュア展へ送る@那覇港」(1968年8月4日)3分55秒

フィルム4「ぴょぴょ会有志による八重山紀行」(1968年11月11~14日)23分36秒


 

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