
1962年に本土から来た医師の今村昌耕さんが撮影したドライブ映像の第一弾。
No. 2345-08
タイトル:1962年のドライブ(1) 外人住宅とヘリ基地など
撮影者:今村昌耕(Syoukou Imamura)撮影メディア : 8mm Film/Color/16fps
本編時間: 1m8s
撮影時期 : 1962年春
主なロケ地 : 1号線 (沖縄県)
スキャン: Frame by Frame
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場所は主に1号線(現 国道58号線)を中心に移動していきます。
場所の詳細はよくわからないので、情報があればお知らせください。
ハンドルの右側にメーターのような物が映っているので、タクシーで移動をしているのかも知れません。

外人住宅がけっこう長めに映っています。やはり本土から来た人には、珍しい風景なのでしょう。
やがてヘリコプターが写ります。ヘリの背後には船も見えるので、おそらくハンビーにあったヘリコプター基地でしょう。ヘリといっしょに小型飛行機もいくつか見えるのは、やはり滑走路の短い基地だからでしょう。

最後に緩やかなカーブ。走っているのはほとんどアメ車です。右側の看板の文字は「HIGA ENTERPRISE」でしょうか?なんとなく宜野湾市の大山辺りの風景にも見えます。

追補
ブログ更新後に最後に映っているビルに関して、情報提供がありました。
ビルの名前は「Y HIGA ENTERPRISES」。頭の「Y」がただの飾りだと思っていましたが、それも社名だったようです。
これは沖縄系ハワイ移民の比嘉悦雄(ひが・えつお Yetsuo Higa)の会社と言うことが判明しました。
日本食料新聞の訃報記事(2000年8月4日)によると、(株)ワイ・ヒガ・コーポレーション(現ヒガ・インダストリーズ)、(株)ジェーシー・フーズの創始者とされています。
ネットを調べると「Coke vs. Pepsi: 沖縄1945〜72年(その2)」という論文の抜粋がネット上でみつかりました。
これがけっこう読みごたえのある、おもしろ内容ですが、ここは関係のあるとこだけ参考にしますので、ぜひPDFをダウンロードして御一読をお勧めします。
» 「Coke vs. Pepsi: 沖縄1945〜72年(その2)」河野昭三、村山貴俊(pdf) | 甲南大学機関リポジトリ
「Coke vs. Pepsi」によると、1954年に宜野湾市大山にペプシコーラの工場が造られますが、その時の会社名は與那城飲料水會社(与那城ビバレジ)。社長は比嘉悦雄ということで、これで映像とつながりました。与那城と言うのは、悦雄の父が沖縄県與那城村出身だったことから来ているようです。
映像に映っている建物は確かに、2010年ごろまで宜野湾市大山にあったペプシコーラの社屋の様です。映像を観たときに「大山っぽい」と思ったのは、既視感があったのでしょう。
また論文によると「Y HIGA ENTERPRISES」という社名は、比嘉がハワイで起した米軍人とその家族向けの引っ越し業の運送会社名でした。
詳細は上記の論文を御一読ください。
(文:真喜屋力)
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