
1962年2月13日のワシントンポストで、沖縄の駐留米軍内での人種差別や、性病の蔓延などが取り上げられ、米国議会でも問題化。その対策として、大規模なオフ・リミッツが敷かれることになる。映像はその時のコザの町の様子。。
No. 2345-05
タイトル:オフ・リミッツのコザ 1962
撮影者:今村昌耕(Syoukou Imamura)撮影メディア : 8mm Film/Color/16fps
本編時間: 1m29s
撮影時期 : 1962年春
主なロケ地 : コザの町、センター通り周辺 (沖縄県)
スキャン: Frame by Frame
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センター通り / プラザハウス
オフ・リミッツ(OFF LIMITS)とは、立ち入り禁止のことで、米軍の基準に達していないとされた飲食店などを、米国人の立ち入りができなくする命令。ドルによって経済が成り立つ基地の町では、経済が破綻するような大問題である。。
また、米国政府は建前はあるものの、その基準は曖昧で、米国の恣意的な運用でどうにでもできるため、沖縄側は対策の立てようがなかった。。
1950年代に行われた大規模なオフ・リミッツは、米軍が土地収用に反攻した「島ぐるみ闘争」への対抗策として行われた、あからさまな経済制裁で、沖縄統治における米国政府の伝家の宝刀の様なものだった。
ビジネス・センター通り(BCストリート)[0:00:4]

冒頭に映るのはビBCストリート、通称センター通り。現在の中央パークアベニュー。道の奥の黒い大きな建物の場所が、現在のこりんざが建っている場所。現在は道路は一方通行の一車線で、歩道を広く取っているが、この時期は歩道と車道の区別がないため、広く見えるが、建物などは現存する物も多く、道路の用地は変わっていないと思われる。
昼間のせいか、はたまたオフ・リミッツのせいか、人通りは少ない。
ゲート通り[o:0:13]
続いて映るのは、おそらくゲート通りを呉屋十字路方向見た風景と思われる。左側に市場への入口らしき物が見えている(下の写真参照)。

オリオンの店頭の貼り紙[0:00:27]
「ORION」と書かれたバーらしき建物。おそらくセンター通りにあったショークラブの「ORION」であろう。オリオンは現在も同じ場所に建物があるが、店舗は「スケート・クラブ・オリオン」とオーナーも営業内容も変わっている。
貼り紙には「PREMISES OFF LIMITS」の文字がしっかりと読める。

集落の風景とプラザハウス [0:01:10]
終り近くに二つのパンショットが映る。一つは集落の風景。道の形から特定可能かもしれない。二つ目はプラザハウス。
(文:真喜屋力)


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