No. 1003-00
タイトル:伊計島 カジマヤー
撮影者:島袋昇信(Shoushin Shimabukuro)撮影メディア : 8mm Film/Color/18fps
本編時間: 12m35s
撮影時期 : 1979年ごろ
主なロケ地 : 伊計島 (沖縄県うるま市伊計)
スキャン: Frame by Frame
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伊計島共同売店
勝連半島から海中道路を渡って、一番遠くの島。伊計島で行われたカジマヤーのお祝い。カジマヤーは数えで九十七歳のお祝い。映像の中に「明治16年(1883年)12月10日生まれ」とあるので、撮影されたのは1979年頃ではないかと思われます。
フィルムはやや状態が悪いですが、家族はもちろん、島を上げてのお祝いの様子が記録されています。
室内での親族中心のセレモニーのあと、庭では三線の演奏の様子。左端の方の三線ケースが大きくて気になります。一般的な三線ケースよりも大きく、星のマークもなんとなくかっこいいです。
そして家庭でのセレモニーのあとは、カジマヤー恒例のパレードが始まります。先頭を切るのは寿老人らしきお面を付けた縁起の良い人物。その後ろに島の子供たちによる鼓笛隊、辻辻では露払いでしょうか、青年会による棒術が披露されています。
カジマヤーの祝いでは、オープンカーに飾りをつけて、主役の老人がパレードをすることで知られていますが、伊計島では飾り付けた軽トラックの荷台に豪華なソファーを設置して、そこに主役を乗せてのパレード。
オープンカーのミスマッチな感じもよいですが、手近なものを組み合わせてスペシャルカーを仕立てるのも味わい深いものがあります。
トラックが伊計島協同売店の前を通過する様子も映っています。伊計島協同売店は、ほぼ同じ形で現存しFacebookページもあります。観光で訪れる際にはぜひお立ち寄りください。
パレードの途中で生れて間もない赤ちゃんを連れてくる母親の姿も見られます。長寿にあやかろうと言うことですが、主役の老人も満面の笑顔で迎える姿が微笑ましい。
パレードはやがて小学校へと向かって行きます。ここでは体育館を使って村を上げての祝賀イベントが行われ、次々と余興も行われているようです。こうして島を上げてのお祝いは終わります。
(文:真喜屋力)
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