No. 1825-01
タイトル:工兵隊の創立記念日
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)撮影メディア : 8mm Film/Color/16fps
本編時間: 13m14s
撮影時期 : 1960年6月15日ごろ
主なロケ地 : CAMP KUE (沖縄県北谷町)
スキャン: Frame by Frame
1960年に行われたUnited States Army Corps of Engineers(アメリカ陸軍工兵隊、以下 USACEと表記)の創立記念日のイベントの様子。ステージの後ろに描かれている赤い城壁はUSACEのマークです。
USACEの歴史は古く、前身となる組織は1775年だから、アメリカの独立戦争のころ。現在の形になったのは1802年だそうです。それでも撮影当時で100年以上の歴史がありました。USACEの沖縄での最初の仕事は、上陸直後から始まる物資輸送のための道路作り。後に軍道1号線(現 国道58号線)ということになります。
1960年のUSACE創立記念日は、キャンプ桑江(CAMP KUE)の倉庫内のステージで行われたそうです。歴史ある組織のイベントながら、国家事業と言うよりは手作り感のあるアットホームな余興大会のような内容で、楽しい気分でみることができます。
最初は軍服を着た人たちが現れ、挨拶めいたものをしています。やがて工兵隊のマークの城壁の模型のような物がテーブルに置かれます。ひょっとしたデコレーションを施したケーキなのかと思いましたが、包丁などは見えません。
舞台の脇には軍楽隊のメンバーであろう人と楽器が揃い、それだけでもちょっとしたコンサート気分に浸れそうである。
次々と披露される余興は、箒をライフルのようにさばく、コミカルな出し物や、あきらかに趣味でやっていそうなマジックショー。さらにフィリピンのバンブーダンス、琉球芸能や空手の演舞。そしてかわいらしい女の子も参加してのフラダンスショーが披露される。
いかにもアメリカらしい多国籍な文化芸能が、バランスよく繰り広げられる。
沖縄の人々も当然ながらUSACEで働いているのだが、琉球舞踊や空手は、知り合いのツテでお願いした専門家のようだ。
(文:真喜屋力)
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