【FILMS】国際通りの歩行者天国

復帰間もないころの国際通りの歩行者天国のフィルムを二本続けてご紹介。

No. 1634-01,1768-02
タイトル:国際通りの歩行者天国(「圭太郎誕生」より抜粋
撮影者:山里景吉(Keikichi Yamazato)

撮影メディア : 8mm Film/Color/18fps
本編時間: 1m1s,0m54s
撮影時期 : 1972年ごろ、1973年
主なロケ地 : 国際通り (沖縄県那覇市松尾)
スキャン: Frame by Frame

二本のフィルムをつないでのご紹介ですが、1本目は1972年か1973年の早い時期、後半に入っている2本目は1973年(これは箱に書かれていた)の撮影になります。どちらも大きな変化はありませんが、ファッションを見ると、やはり1970年代初頭という感じがいたします。

▲道の奥に見える赤い丸の看板が沖縄三越。服装は明らかに70年代前半のファション。

同じ日に撮ったと言ってもわからないくらい、国際通り全体の雰囲気は変わりませんが、一つだけ大きな違いがありました。

下に比較しているのは、1本目と2本目のフィルムの双方に映った沖縄三越の看板。2本目の方には、看板の背後に”那覇タワー”がしっかり映っていますが、もう一本には映っていません。

那覇タワーの竣工は1973年。何月完成かは資料不足でわかっていませんが、服装がどちらも暖かい時期に撮影されているようなので、一年から半年ぐらいズレているのでしょう。しかし那覇タワーの大きさが大きさだけに、比べてみるとなんだか不思議な気がします。

▲0分15秒の映像(左)と、1分15秒ごろの映像(右)。那覇タワーの有無がハッキリ。

ちなみに前半のフィルムが1972年以降というのは、路上に掲げられた、ホットドッグと焼き鳥の値段が日本円で表示されていることでわかります。

▲ホットドッグ60円、焼き鳥50円。当時の物価がよくわかる。

撮影場所は現在”お菓子御殿”がある、国際通りの西の端あたりです。この時代はパチンコ屋さんが国際通りにはいくつもあったようです。

現在のパチンコ屋は、だいたいグループ系列の大型店舗が多いですが、小さなお店が個別に建ち並んでいる感じなのも時代を感じます。二つの店は看板の造りが良く似ているので、ひょっとしたら同じ経営者なのかもしれません。

▲小さなパチンコ屋が建ち並んでいる。手前でジャンケンをしているのは何かのレクリエーションだろうか?

後半は赤ちゃんを連れてお出かけ。裸足でアスファルトを歩く子供がかわいらしい。

誰もが歩いたことがある国際通りですので、じっくり見るといろいろ発見があると思います。

(文:真喜屋力)

▲裸足で歩く子供がかわいらしい。

 

 

▲国際通りが出て、沖縄銀行本店前を歩く。

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