【FILMS】中城城跡と高原ホテル

ある意味スクープ的映像。沖縄でもっとも大きく、長年にわたってその姿を残した廃虚”中城城跡 高原ホテル”が、オープンする前の建設途中だった時の映像です。

 

N0. 0503-07
撮影者 : 花城清一 (Seiichi Hanashiro)
タイトル:中城城跡と高原ホテル

本編時間: 33s
主なロケ地 : 中城城跡,高原ホテル (沖縄県中城村,北中城村)
撮影時期 : 1970年代前半
撮影メディア : 8mm Film
スキャン方式 : Frame by Frame
*********************************
主なロケ地表示(Google Map表示)
中城城跡高原ホテル

 

 

「オープンする前の建設途中だった時」という、ややくどい表現になるのは、高原ホテルがオープン後も建設(増築)が続いていたからです。今回は、正真正銘に、オープン前の段階の映像になります。それに加えて興味深いのは、この映像の高原ホテルが、最終形態とも違う形をしていると言うところでしょう。

 

▲建築途中の高原ホテル。一番手前が”本館”と呼ばれた建物(クリックで拡大)

 

下に、写真や動画を元に描き起こした模式図を載せますので比較しながらご覧ください。

映像に映っている最前面の建物は、模式図のピンク色の”本館”と呼ばれる部分です。その手前(図面では右側)にあったもう一つの建物と、丘の上にある展望台(これは最後まで骨組みだけだった)には未着手なのがわかります。それ以外の部分はまだ骨格がむき出しの建設途中なのがわかります。

さらにフィルムでは”本館”部分が一階建てで、二階部分がないと言うことも重要です。

高原ホテルを造ったのは実業家、政治家であった故 高良一さん。私たちは高良さんの長女である渡口初美さんから「高原ホテルは建設途中で設計が変わることが何度かあった」という証言をいただいており、今回のフィルムに映る”本館”の形状は、その証言を裏付けるものであろうと考えています。

 

▲中城城跡高原ホテルの最終的な形態の模式図。

 

高原ホテルの最終形態を良く知らない方は、下の動画もチェックしてみてください。Drone Japanが撮影した高画質(1080p)の映像で、解体される寸前の建物の構造がよくわかるすばらしい記録です。28秒付近に本館と、新しく作られた建物への接続部分が真横から映っています。

 


▲28秒辺りの接続部分に注目です。

 

ホテル自体が閉鎖されて長いこともあり、様々な資料が散逸、消滅した高原ホテルについては、もっと資料を探しだしたいと思っています。

 

と、ここまで高原ホテルの映像のみ書いてきましたが、他にも城跡の西側にある溜池や、遊園地の乗り物なども写っています。懐かしいのは、公園入口の門の手前にあった商店が映っているところでしょうか。人によっては、高原ホテルよりも、この商店の方が懐かしく、価値を感じるかも知れません。

(文:真喜屋力)

 

▲遊園地もバッチリと記録されています。

 

▲公園入口のすぐ脇にあった商店。

 

 

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*