
1975年7月20日にスタートした沖縄国際海洋博覧会の開会式のため、皇太子(現在の上皇)が戦後初めて来沖しました。
No. 0507-09
タイトル:皇太子来沖と海洋博
撮影者:花城清一(Seiichi Hanashiro)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 3m15s
撮影時期 : 1975年
主なロケ地 : 那覇空港 (沖縄県)
スキャン方式 : Frame by Frame
撮影したのは沖縄タイムスで運転手の仕事をしていた花城さん。華やいだ海洋博会場とは別に、物々しい警備の雰囲気や、プレスルームの様子を伝えています。
冒頭は伊江島が映っているので海洋博会場近辺。マスコミ関係者の撮影者は、まずは海洋博のプレスルームにいたのではないでしょうか。
そこから一路空港へ。既に日の丸の小旗をもった人々が大勢推しかけています。停止線の内側に入り込んでいるところなど、やはりマスコミ関係者の強みですね。
そして到着する全日空の飛行機。こちらのカラーリングや、ロゴなどもちょっとなつかしいところです。


飛行機のタラップから降りてくる皇太子夫妻を、かなり正面に近いところから捉えています。このあと、ひめゆりの塔で火炎瓶を投げらるという事件が起ります。

ものものしいパレードの様子が少し映されていて、下の写真のような黒塗りの警察車両など、重厚な警備を感じさせます。

最後にカメラは再び海洋博の会場へ。海洋博のロゴマークが大きくプリントされた船が写ります。煙突にあるIEマークからすると、伊江島航路の船かと思われますが、情報不足でハッキリはしません。ご存知の方いたらお知らせください。

最後に映し出されるコンクリートの建物は、海洋博のプレスセンター。窓には各部屋ごとに新聞社のマーク。カメラは沖縄タイムスの旗のある窓に向かってズームアップ。

繋がりから言うと、続いて映し出される部屋は沖縄タイムス社のプレスルームなのでしょう。家具などを見ると、やはり急ごしらえな感じがわかります。当時の沖縄タイムスを知っている方が見れば、映っている人物を特定できるかも知れませんね。
最後に映し出されるのは海洋博の開会式を中継するテレビの画面。こうして戦後初めて、皇族をむかえてイベントが沖縄で開催されたわけです。って、さすがに8ミリでは深いレポートはないのですが。
(文:真喜屋力)

おそらく港までは、伊江島での撮影ではないでしょうか
空港も伊江島空港だと思います。
なぜかといいますと、私が小さいときにその空港で同じように旗を振った記憶があるからです。
懐かしい映像ありがとうございました。
ご指摘を読んで調べて見ると、伊江島空港から島に立ち寄っていたのですね。ありがとうございます。
少し調べて記事を書き直しますので、しばしお待ち下さい。