【FILMS】昭和の新潟1 アナモレンズ使用

恐らく1960年ごろに撮影されたとおぼしき撮影者不明の映像です。非常に珍しいアナモレンズで撮影された動画。

No. 1389-00
タイトル:昭和の新潟1 アナモレンズ使用
提供者:外間政一郎(Seiichiro Hokama)

撮影メディア : 8mm Film/Color,B&W/16fps
本編時間: 18h48m
撮影時期 : 1960年代
主なロケ地 : 新潟県ほか (新潟県)
スキャン: Frame by Frame
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主なロケ地表示(Google Map表示)
新潟信用金庫山の下支店新潟遊園

 

アナモフィックレンズ

アナモレンズは正式にはアナモフィックレンズ。画面の縦横比を変えるための特殊なレンズです。このレンズで撮影すると、横長の縦横比を左右圧縮して、縦長の画像が記録されることになります。上映する時に映写機の前にもアナモフィックレンズを90度回転させて映写すると、逆に横に延ばされて、正しいが面比率で上映されます。これによってフィルムを無駄なく使って、可能な限りきれいな画質の横長画面を撮影できます。

▲アナモレンズで撮影されたフィルム(上)は、縦長につぶれて記録されている。

 

当然ながら、デジタル化の際にも横に延ばす必要がありますが、正しい比率がよくわかりません。なので画面上のタイヤや、壁に掛かった時計など、本来は正円のものを探して、見た目で補正を行っています。

アナモフィックレンズとは | 制作機器 | ナック

 

昭和の新潟が撮影された映像

この撮影者の映像は10本近くあり、新潟県あるいは、その周辺の都道府県の行楽地らしき風景を見ることができます。

冒頭は白い壁の前で一家団欒の家族の風景。白い壁はよく見ると8mm用のスクリーンにも見えます。ホームムービーをみんなで見ていたのでしょうか?

その後、車に乗った家族が映り、唐突に遊園地の列車の映像が映し出されます。この列車の形から、場所は新潟遊園(1949-1994)だと思われます。

新潟遊園 | ウィキペディア

 

▲新潟遊園の列車。日の丸があることから、祝日なのかも。

続いて、再び家の中の映像。他のフィルムを見ていると、撮影者はお医者さんだったようで、この部屋もどこか病院の診察室のように見えます。

つづいて山に囲まれた広場のような場所が映し出されます。
すぐ横に自動車やバスが停っていることや、人が大勢いることから、何かの団体のピクニックのようにも見えます。印象的なことは、みんながジュースをストローで飲んでいるところでしょうか。衛生面に気を使っているのか、不思議な感じでした。

▲子供たちが瓶からストローでジュースを飲む。

つづいて自宅前の路上でフラフープに興じる子供たちの映像。すぐ横には「新潟信用金庫 山丿下支店」があります。この店舗は現在も建っていて、場所の特定が容易にできます。
撮影者の自宅は、恐らくその真向かいにあった病院でしょう。もしご家族と連絡が取れるのであれば、映像データなどをお渡しして、正式な許諾を撮れたらと考えています。

フラフープが流行ったのが1950年代の後半から60年代の頭と言うことで、だいたいそのくらいの時期の映像ではないかと推測しています。

▲自宅前の道路で、フラフープで遊ぶ子供たち。

 

▲自宅の向かいにあった「新潟信用金庫 山丿下支店」。

次は遠足のような場面。田舎の風景の中で大勢の子供たちが映し出されます。この辺の場所はわかっていません。

その後も様々な場所が映し出されますので、ぜひ新潟県の方には見ていただき、コメント欄などに撮影地などの情報屋、思い出などをお聞かせいただければ幸いです。

(文:真喜屋力)

     

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