おそらく1960年ごろに撮影された石川ビーチの映像。当時は米軍の保養地として利用されていたので、年代物のアメ車がごろごろ写っています。
No. 0778-03
タイトル:石川ビーチ
撮影者:菊池清光(Seikou Kikuchi)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 1m19s
撮影時期 : 1960年代
主なロケ地 : 石川ビーチ (沖縄県うるま市石川)
スキャン方式 : Frame by Frame
*********************************
主なロケ地表示(Google Map表示)
石川ビーチ
衝撃的なオープニング(笑)からスタートする、石川ビーチの映像です。やや退色し、フレームも安定しませんが、ピントなどもきれいな映像です。
石川は現在は周り町村と合併し、うるま市の一部となっています。おもしろいのは合併するまでの石川は人口が小さいにも関わらず、石川”市”でした。市になったのは戦後すぐの1945年で、このときは沖縄本島南部は民間人には制限されていました。石川は捕虜収容所があり、政府の機関もおかれるなど、民政府の中心的な場所でした。もちろん人口も多く、市としての要件を満たしていました。
しかし1946年には収容所が閉鎖され、政府機関も南部に移動したため、人口が減少しますが、その後もなぜか”市”として成立し、復帰後も日本政府が追認する形で市のままだったというエピソードを持った、なにか特区のような不思議な土地でもあります。
そこであくまでも印象ですが、在りし日の石川ビーチの風景を見ていると、なんとなくそこが沖縄でも日本でもない、戦争という悲劇からも遊離した、不思議な感覚を覚えます。
以前紹介した石川ビーチのフィルム(下記リンク先)もあわせてご覧ください。
(文:真喜屋力)
Leave a Reply