中山良彦氏の撮影した台湾の旅の後編。(前編はこちら)です。おそらく阿里山の鉄道や、田舎の庶民の暮らしぶり、荘厳な廟の造作のクリップなど、興味深い映像が並びます。
No. 0810-00
タイトル:台湾2〜観日楼から街へ
撮影者:中山良彦(Yoshihiko Nakayama)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 13m33s
撮影時期 : 1970年前半
主なロケ地 : 故宮博物館、台北駅 (台湾)
スキャン方式 : Frame by Frame
フィルムの最初は前編のつづきで九族文化村らしき場所の風景が映ります。なにやらくり舟のような大きな物を作っている映像など。
これは大きな廟が映し出されます。扁額が読めないのでよくわかりません。日月潭周辺でネットを検索してみると、日月潭文武廟という廟があり、形状は装飾、龍の彫り物などが酷似しており、そこではないかと思われます。現在の文武廟に比べると、フィルムの廟は整備途中という感じで砂ぼこりが立っている感じすらします。
文武廟をウィキペディアで調べると、英語ページが出てきました。
以前は、日月潭のほとりに二つの廟がありました。 1919年、日本植民地政府はダムを建設して水力発電を行い、湖の水位を上昇させます。その後、1938年に2つの廟は取り壊され、現在の場所に統合されました。
1945年に日本人が台湾を中華人民共和国に引き渡した後、政府は湖周辺の観光開発に投資しました。文武廟は1969年に再建され、そのサイズが大きくなり、中国の宮殿スタイルで建設されました。
ウィキペディア(英語から翻訳)
「1969年の再建により、中国の宮殿すたいるになった」というのであれば、この映像の時代推定の時期と重なります。
その後、観日楼という看板が登場します。これはおそらくご来光で有名な祝島観日楼。日月潭にも近く、このあと登場する阿里山の近くです。Googleマップで見ると「閉鎖中」とあります。
つづいて赤い車両の列車が写りますが、これはおそらく阿里山の森林鉄道。
最後に再び台北らしき大都会が映し出されます。日本人向けのお土産屋さんなども映し出されます。
(文:真喜屋力)
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