「ニシムイ美術村」と言えば、沖縄の美術史において重要な存在。この映像は、美術村に集う美術家集団に師事し、絵を学んだ若者たちの記録です。ニシムイの芸術家、大城皓也を顧問に迎え生まれた「ぴょぴょ会」というアマチュア・美術家たちの活動記録の一本です。ちなみに表記は「ぴょぴょ会」と”よ”を小さく書くのですが、読む時は「ぴよぴよ会」のようです。
No. 0110-01
タイトル:ぴよぴよ会の想い出
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 3m49s
撮影時期 : 1958年
主なロケ地 : 沖縄タイムスホール (沖縄県那覇市久茂地)
スキャン方式 : Aerial Image
まずニシムイ美術村については、他のサイトでごらんください。
本映像は定期的に開催された『ぴょぴょ会』の展示会の映像です。沖縄タイムスホールは、沖縄タイムス本社ビル内にあります。1958年にビルはオープンしていますから、それ以降の映像であることはまちがいありませんが、入口の看板にある「第○会」の文字が判読できず、詳細な時代はわかっていません。
テーブルにつく右側の男性が、ぴょぴょ会の顧問を務める大城皓也。本映像でも、彼の作品が展示されていました。当時の図録などがあれば、年代特定も可能でしょう。
ぴょぴょ会については、2018年に沖縄県立博物館・美術館のイベント「おきみゅーシネマラボ」でも上映とトークを行いました。
撮影者の遠藤保雄さん、そして画家として活躍されている治谷文夫さんらも起こしいただき、当時の思い出をお聞きする機会にも恵まれました。
まずは映像で当時の雰囲気を味わいつつ、「ぴょぴょ会」という存在が、沖縄の美術史の中で登場したことを記憶にとどめていただければと思います。
(文:真喜屋力)
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