伝説の遊園地「与那原テック」と言っていたものの、8mmフィルムを収集すると、意外に映像が次から次へと出てきます。これもそんな一本。
No. 1638-02
タイトル:与那原テック(リフトなど)
撮影者:玉城勲(Isao Tamaki)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 3m18s
撮影時期 : 1977年
主なロケ地 : 与那原テック(現 マリンタウンゴルフ) (沖縄県与那原町与那原)
スキャン方式 : Frame by Frame
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主なロケ地表示(Google Map表示)
与那原テック(現 マリンタウンゴルフ)
与那原テックについては、これまでも何度か言及してきましたので、詳細は省きます。他の動画のページも合わせてご覧ください。
リフトに乗れる遊園地
このフィルムには二つのこれまで見られなかった映像があります。その一つがこの利府との映像でしょう。沖縄の子供たちにとってリフトというのは、スキー場の乗り物というイメージ。雪の降らない沖縄では、夢の乗り物でした。
与那原テックも初期の頃はリフトがなかったように思うのですが、詳細は不明です。ともあれ雪がなくとも急な傾斜を背後に構える与那原テックにとって、リフトは便利な移動手段であると同時に、沖縄の子供たちの一度は乗ってみたい気分を刺激し、けっこう人気があったのではないでしょうか。
この映像で明らかになるのは、リフトで昇った先に何があったのかということです。てっきり風光明媚な展望台とか、豪華なレストランとか、そんな予測をしてしまうのですが、映し出されたのはシーソーやジャングルジムと言った普通の公園。しかも手入れが行き届かず雑草がのび放題。なんとも不思議な光景です。
ともあれ、さすがに眺望は美しく、見ごたえがあったと思います。
下はお約束のパノラマ画像。埋立て前の中城湾が一望できます。
リフトに乗って下に降りる娘を背後から撮影するお父さんの映像が映りますが、注目は前方に見える観覧車。リフトが観覧車よりも高い場所に延びていることがよくわかります。また裏から見た観覧車という珍しいアングルでもあります。
謎の片手オジサン
その後、観覧車から人が降りる所も映ります。遊園地スタッフらしき白い帽子のオジサンが下で待機しているのですが、なぜか上着のポケットに片手を突っ込んだまま子供たちの降車を補助。小さな男の子を片手でひょいと持ち上げるのは、乱暴な気もしますが、男の子は楽しそうにも見えます。
観覧車からの映像
もうひとつこのフィルムに映った貴重な映像は、観覧車に乗って撮影した映像。これまでなぜか観覧車は下から見上げる映像敷かなかったのですが、ここにはしっかりと観覧車のカゴから撮影された映像が映っています。
カゴのサイズや作り、そして錆た感じまでしっかり映っています。
その後、子供たちはゴーカートに乗って楽しんでいます。特筆すべきは、ゴーカートがすべて電気モーターで走るようになっているところ。
初期の与那原テックのゴーカートは、ガソリンエンジンで爆音を立てて走っていたのですが、この時代には刷新されていたようです。今さらながら、ちょっと残念な気がします。
(文:真喜屋力)
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