首里高校で行われた日本生物教育会全国大会の第二弾。沖縄に集まった生物の教育者たちがバスに乗って山原ツアーです。
No. 1255-00
タイトル:日本生物教育会全国大会2 山原バスツアー
撮影者:知念績一(Sekiichi Chinen)撮影メディア : 8mm Film/B&W
本編時間: 6m5s
撮影時期 : 1959年7月22〜24日
主なロケ地 : 万座毛,パイナップル畑,伊豆味 (沖縄県恩納村)
スキャン方式 : Frame by Frame
/ 万座毛
日本中の生物教育に携わる人々が集まった会議、二日目はバスに乗って名所巡りのツアーに出かけていきます。とは言え、名所よりも南国沖縄の生態系が何より興味がある人々だけに、ちょっと変わったノリのツアーになっています。
映像のオープニングはおそらく首里高校グラウンド。集まったバスに分乗して出発していきます。
最初に訪れた場所は城跡です。撮影者はうろ覚えでしたが、見た感じでいうと中城城跡公園に見えます。映像はこの後に万座毛を経て今帰仁村に向かうので、位置的にもまちがいないと思います。
中城城跡公園か?
もう一つ中城城跡でないかと思えるのは、最初の入口らしき階段の右に見える料金所のような白い小屋が、他のフィルムに映った料金所とそっくりなのです。窓の形が異なりますが、全体の構造はほぼいっしょです。この料金所は他のフィルムでは公園の外にありますが、他の古写真などを見ていると、場所が移動して、本フィルムのように敷地内に置かれていたりするので、十分ありうるとおもわれます。興味のある方は動画もご覧ください。
※料金所が映っている映像のページ
» 【FILMS】中城城跡公園に行く | 沖縄アーカイブ研究所
映し出される城壁の映像は、クローズアップが多くて、今ひとつわかりづらいのですが、これも中城城跡にたいへん似ていますがどうでしょうか。
1959年当時の中城城跡は遊園地や動物園がありました。普通ならそういう特徴的な映像が撮影されそうですが、なにしろ生物教育関係者ですから、動植物に対する興味が先行している感じがあり、遊具などには興味が行かなかったんじゃないでしょうか。
万座毛へ
つづいて万座毛に映像が映ります。こちらでもやはり動植物を追っている人々の姿が映されています。しかし、ロケ地としての万座毛は、崖と海の映像か、家族をアップで撮った映像が多いのですが、広い空間に散らばった大勢の人と空をとらえたカットなど、広々とした万座毛の特性を映し出していて、他にはない美しい風景とも言えます。
今帰仁村でパインと蝶採集
後半は今帰仁村に移動してパイナップル畑などの見学の様子が映っています。その後、今帰仁の田舎道を捕虫網を持って散策する様子が映っています。
(文:真喜屋力)
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