米軍むけの娯楽イベントと思われる「水上スキー」の映像に、偶然にも映りこんだ発電船ジャコナ。発電船は、戦後復興の中で、たりない電力を補填するために沖縄に停泊していたもので、動画で見るのははじめて。一瞬ですが貴重です。
No. 1132-00
タイトル:発電船ジャコナと水上スキーショー
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 8m25s
撮影時期 : 1959年晩夏
主なロケ地 : 北谷の海岸 (沖縄県北谷町)
スキャン方式 : Frame by Frame
*********************************
主なロケ地表示(Google Map表示)
安良波ビーチ
看板や観客の様子から見ても、アメリカ軍の基地内の主催で行われたものと思われる水上スキーのショー。基地内の情報誌などのバックナンバーがあれば、商才がわかるかも知れません。
行列を作って走ってくるアメリカの自動車を見ていると、どこの国の映像かわからなくなります。
2カット目に唐突に登場する船が、発電船のジャコナ号(Power Plant Ship JACONA)。
1954年に琉球電力公社(REPC : Ryukyu Electric Power Corporation)がスタートし、民間にも発電、送電が行われたが、その後電力が不足となったため、急場をしのぐため、1955年にこのジャコナ号が導入された。
当時の牧港発電所の姿は、本アーカイブでも下記のページで見ることができます。
本題の水上スキーショーも、様々なパターンが披露されていて、なんとなく眺めていても楽しめます。
このような米国人向けのイベントは、基地内外で行われていたのでしょう。沖縄の人々の生活とは違う、別の文化が重層的に沖縄には存在していたことを実感します。
アメ車のデザインや当時のファッションなど、何気に分析市街のある映像化も知れません。
(文:真喜屋力)
Leave a Reply