1950年代の後半というと、8mmカメラを持っている家庭は、かなり裕福な家であったことがうかがえます。この映像もかなりアメリカナイズされた裕福な感じが滲み出ていて、画質がやや悪いのも、どこか夢見心地な不思議なイメージになっています。
No. 0298-01
タイトル:庭の子供たち
撮影者:匿名撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 41s
撮影時期 : 1950年代後半
主なロケ地 : 自宅 (沖縄県那覇市久茂地)
スキャン方式 : Aerial Image
この庭があったのは那覇市久茂地。まだ道路も舗装されていないころです。路上に白い外車が見えます。
子供たちが庭でチャンバラをしているのですが、侍スタイルではなく、まるでローマ時代の剣闘士スタイルというのがポイントでしょう。
しかも拾ってきた棒を刀に見立てるのではなく、市販品らしい玩具の刀と盾を持っています。基地のなかで購入したのかも知れません。
後半は室内で、かなり暗めの画面で、せっかくの子供たちの顔が見えませんが、それゆえに夢の中ような独特の雰囲気を醸し出しています。また子供たちの玩具、服装など端々に感じ取れる裕福な感じは、当時の人が見ても憧れるような物かも知れません。
(文:真喜屋力)
Leave a Reply