【FILMS】城(ぐすく)の奉納祭より

名護町城区の奉納祭は、以前にも「七福神」の映像を取り上げましたが、これもその一部。フィルムは劣化しているものの、幻想的な雰囲気が楽しめます。

No. 0287-01
タイトル:城(ぐすく)の奉納祭より
撮影者:屋冨祖正弘(Masahiro Yafuso)

撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 10m35s
撮影時期 : 1963年
主なロケ地 : 城区 (沖縄県名護市城)
スキャン方式 : Frame by Frame

 

方言ではクングヮチクニチ、日本語では奉納祭と呼ばれております。以前にアップした「城区の七福神(奉納祭)」と同じ祭なので、場所などの情報はそちらもご覧ください。

» FILMS】城区の七福神(奉納祭) | 沖縄アーカイブ研究所

本フィルムはかなり傷んでいるものの、乳剤が禿げたところが、まるで雪のようにも見えて、これはこれで味わい深いフィルムとして甦った感じがあります。

▲この舞踊の演目はなんだろう?

 

▲五人そろって松竹梅鶴亀。

 

演目は「かぎやでふう」「上り口説」「浜千鳥」「湊くり節」「揚作田」「鷲の鳥」「獅子舞」「久志の若按司」「前之浜」「四ツ竹」「下り口説」「高平良万才」「松竹梅鶴亀」などなど多岐にわたり、まさに村を上げてのお祭りといえます。

一つ目の踊りが判然としないのですが、二つ目はどこからどう見ても「松竹梅鶴亀」ですね。「名護市史本編8」〔2012年5月15日発刊)によると、

1947年(昭和22年)、村踊りの最高をした年に新しい演目として宮平のガッパイと比嘉宇太郎(ともに踊りの指導者)により導入された。もともと城では「松竹梅」が良く踊られていたが、1948、9年頃に宮平のガッパイが「鶴亀」を加えた。(中略)

城では梅を演じた女性は翌年には必ず結婚すると言う風説があったが、実際かなりの確率だったという。

とか書かれているくらいなので、センターで踊る“梅”役の踊り手は、文字通り花形だったようです。

(文:真喜屋力)

 

 

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