「ひめゆりの塔慰霊祭 1952年」テレビへの利活用

沖縄テレビのニュースで毎月第2、第4火曜日に放送される「沖縄アーカイブ」のコーナー。昨夜は「ひめゆり慰霊祭 1952年6月29日」の映像を放映したのですが、佐久本アナウンサーが構成をがんばってくれたおかげで、単に「懐かしい」では終らない、現在進行形な想いを伝えるリッチなコンテンツになりました。

今回の放送のために、ひめゆり元学徒の皆さんに見てもらうための試写会を二度もセッティングし、慰霊の日に行われた今年の慰霊祭も取材。合計三回もカメラクルーを出してくださいました。また試写会の際には撮影者の遠藤保雄さんも同席してもらい、直接関係者に映像を届けることができ、遠藤さんの想いを形にかえることができました。

試写会では、元学徒のみなさんが、映像の中のかつての学友の笑顔を見て「あの人、元気なかったから心配していたけど、この時は元気にしていて安心したさ」と安堵の笑みを浮かべる場面にも立ち会えました。共に時代を過ごした人々の、深い絆を感じる瞬間でした。

さらに、ひめゆり平和祈念資料館の情報により、映像が1952年の慰霊祭であることが特定できたり、登場する元学徒隊のみなさんのお名前などが判明したり、メタ情報的にも前進した部分があります。この辺は後ほどフィードバックしていきたいと思います。

こうして活動が、さまざまな人の協力で広がっていくさまは気持ちが良いものです。私たちの最終目標は、埋もれた8ミリをまとめて、オープンデータ化し、さまざまなか形で利活用が進んでいくことです。とにかく懐かしいだけでは終わっちゃいけない。そう思います。

文・写真:真喜屋力

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