ひめゆり平和祈念資料館に映像を寄贈

2017年6月19日。ひめゆり平和祈念館で、遠藤保雄さん(93)が撮影した「ひめゆりの塔慰霊祭」の映像を一部関係者に観ていただきました。その様子は沖縄テレビのニュースでも夕方報じられており、動画も下記URLにて配信中です。

沖縄テレビ公式サイト
http://www.otv.co.jp/newstxt/index.cgi?code=20170619181852

 

1945年の6月19日は、現在ひめゆりの塔が建つ第三外科壕が攻撃され、96人中、88名が死亡した命日でもありました。

OTVニュースより

撮影された遠藤さんも、いつかは関係者に観てもらいたいという思いをずっと持ち続けておられたので、土砂降りの中、車を運転してひめゆり記念資料館に駆けつけてくれました。また映画には撮影後数年経ってから「1951年6月23日」というテロップが撮影され編集されていましたが、今回の上映で「1952年6月29日」であったことが判明。

また学徒隊生き残りの皆さんの証言で、映り込んでいる元学徒隊の女性三人の名前が、ほぼ確定されました。

映像は遠藤さんの意思もあり、ひめゆり平和資料館に寄贈されます。ひょっとしたら展示されることもあるかも知れません。

遠藤さんと元学徒隊の皆様で記念写真

個人的に感じたのは、これまでひめゆり学徒の皆さんは、戦時中の地獄のような体験と、それいこう平和活動にかかわる苦しい人生を背負ってこられたイメージがありました。しかし、この遠藤さんの8ミリ映像には、戦後七年目にして普通の生活を取り戻しつつある学徒の皆さんの姿に触れることができ、今までにない感慨が湧き上がってきました。

戦時中の悲劇でもなく、語り部としての使命感を背負った姿でもない、単純に戦争を生き延びて平和な時を取り戻した元学徒の方々のいきいきとした瞬間を収めた歴史資料として、重要なものになると思います。

(真喜屋)

 

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