今年度に入って、一時的にリンク切れとなった沖縄平和学習デジタルアーカイブが、12月1日より復活しておりました。
沖縄県の公式サイトに下記のコメントが掲載されております。
沖縄平和学習デジタルアーカイブは、予算が減少する中でアクセス件数を増加させるなどの課題があり、運用の見直しが必要となったことから、様々な方法を模索するため平成30年4月以降一時休止しておりましたが、平成30年12月1日(土)より運用を開始します。
運用開始に当たり、アクセス件数増加のための方策としては、周知広報活動(チラシやリーフレットの作成・配布等)や、県ホームページ内の動画チャンネル(戦争体験者証言映像の配信)との間で相互にリンクさせることとしております。
また、運用コストについては、これまでの専用サーバから共用サーバ(クラウドサービス)により運用することで低減化を図ってまいります。
県は、当該サイトの継続的な運営により、沖縄戦の実相と平和を希求する「沖縄のこころ」を次世代へ継承していく所存です。(沖縄県公式サイトより引用)
とりあえず前向きな形での取り組みがなされていることには、限られた予算と人材の中で苦労されていることが伝わってきます。しかし、アクセス件数増加のための方策が、リンクを増やすというミニマムな告知方法しか言及されていないことが気になります。どうも受け身な感じは前と変わらない。僕らだって、上映会をしなければそんなに話題が継続することはないですから。
監修者の渡邊英徳先生らが広島で展開するような、学生を巻き込んだワークショップなど、能動的なアクションについて言及がないところは非常に気になります。予算を度外視しても、まずは目標として掲げて次年度に繋ぐようなやり方は難しいのでしょうか。正直な感想として、こういう特殊なアーカイブにとって重要なのは、『利用方法』ではなく、『利活用の方法』だと思います。
と、なんでもかんでもお役所のやり方にケチをつけるようなことは、あまり趣味でもありません。僕ら利用者の方から、能動的に関わっていくような方策も提案していけないものか、考えていきたいと思います。
(文:真喜屋力)
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