国際通りを練り歩く旗頭の行列。1971年の「那覇市制50周年 那覇大綱挽き」の映像です。撮影年度はあいまいでしたが、映された看板を元に年代が特定できた映像です。
N0. 0513-02
撮影者 : 鈴木英二
本編時間: 2分24秒
主なロケ地 : 国際通り (沖縄県那覇市牧志)
撮影時期 : 1971年10月10日
撮影メディア : 8mm Film
スキャン方式 : スーパーダビング8
時代の特定について
時代の特定でわかりやすいのは、何と言っても映画館の看板です。公開中の映画と映画館名がわかれば、だいたいのあたりをつけて新聞広告などを調べればかなり正確な日時がわかります。
フィルムには国際通りのランドマークだった国映館が映り「近日封切」として、不朽の名作『シェーン』のタイトルが見えます。ここで落とし穴は『シェーン』は何度かリバイバル上映が行われていると言うことです。初公開は1953年ですが、那覇大綱挽きが戦後に復活したことから考えても1971年以降の映像です。NPO法人 シネマラボ突貫小僧の當間早志の指摘で、その隣にある看板が『大悪党 ジンギス・マギー』(日本公開1971年)のものであることが判明。そこから映像が1971年の撮影であることがわかります。
パトカーの災難
上のパノラマ写真の右端、ちょうど国映館の正面にパトカーが一台、ボンネットを開けて止まっているのが見えます。これが何故ここで停まっているのかは、映像の後ろの方に答えが出てくるので、まずは観ていただきたいと思います。このような瞬間が、何気ない歴史の一コマを興味深いものにしてくれるのだと思います。
(文:真喜屋力)
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