【FILMS】模型飛行機と中島公園

模型飛行機を飛ばす北海道の人たち。戦前にこんな娯楽があったと言うのが少し驚きでもあります。

No. 1702-02
タイトル:模型飛行機と中島公園
撮影者:井須荘二(Souji Isu)
提供者:外間政一郎(Seiichiro Hokama)
撮影メディア : 8mm Film/B&W/16fps
本編時間: 1m19s
撮影時期 : 1940年ごろ
主なロケ地 : 中島公園 (北海道札幌市)
スキャン: Frame by Frame

映像は前半が模型飛行機を飛ばす様子。後半は池でボート遊びをしている様子に別れています。おそらく同じ場所ではないかと思われますが、その辺メモなどは見当たりません。

ヒントとなるのは、映像の最後に映し出される山の稜線。Googleマップの3D表示などで確認したところ、中島公園の菖蒲池にあるボートハウスから見た藻岩山に酷似していることがわかります。ということで、おそらく島公園で撮影されたものと思われます。

▲ラストカットは、中島公園のボートハウス付近から見た藻岩山と思われる。

 

映像の冒頭に映る複葉機は、複雑な動きをしています。この時代にラジオコントロールの模型があったとは思えないのと、それらしきものも映らないので、この飛行機は本物を撮影したものかも知れません。

▲複雑な動きを見せるので、これは本物かも知れません。

その後に映し出されるのは、大きなグライダー風の模型飛行機と、それを発進させる人物。そして芝生の上に無造作に置かれた大量の模型の機体。この数のグライダー模型を一人の所有するものとはちょっと思えないことから、そのような趣味のサークル、あるいは学校などが当時存在していたのかも知れません。

ひょっとしたら新聞などを探せば、何かの大会とか行事が行われた記述が見つかるのではと思ったりもします。

(文:真喜屋力)

▲グライダー風の大型模型を飛ばそうとしている。

 

▲思いの外にたくさんの模型飛行機。

 

▲中島公園内の菖蒲池と思われる。

 

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