とても素朴な小さな集落の祭祀らしきものが映っています。最初どこの島で撮影したのかわからなかったのですが、他のフィルムを観ているうちに西表島と言う結論がでました。
No. 1592-00
タイトル:お祭りと浦内川船着場
撮影者:新島義龍(Yoshitatsu Niijima)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 3m21s
撮影時期 : 1972年7月ごろ
主なロケ地 : 浦内川下流船着場 (沖縄県竹富町西表島上原)
スキャン方式 : Frame by Frame
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主なロケ地表示(Google Map表示)
浦内川下流船着場
実はフィルムが入っていた箱には「1972 7/28 竹富島(失敗)」と書かれていて、竹富島の映像かと思いきや、大きな山や複雑な海岸線があるため、あきらかに「竹富島」ではないと推定。Googleストリートビューなどであちこち探していたのですが、けっきょく別にブログにあげた「1534-00 浦内川」の映像を見ていて、同じ船着き場ではないかと気が付きました。いちおうGoogleストリートビューで確認した結果、山の稜線などが重なり、まちがいないと判断しました。
問題は撮影時期なのですが、箱書きの地名が異なっていたことから「1972年7月28日」と言う日付も怪しいのですが、あちこちの島をフィールドワーク(撮影者は生物の教師)していた可能性があるので、それほど離れていないと思われます。浦内川のジャングルクルーズがいつごろからされていたのかという情報があれば、何か特定の材料になるかも知れません。
映像の前半は船着き場周辺から始まり、動植物の映像、そして古い集落の建物などが映されています。その後、唐突に踊りながら近づいてくる村人達の映像。小さな広場で乱舞する、なんとも多幸感あふれる映像が映し出されます。
撮影者がそれほど歩き回っていないのであれば、西表島の上原の集落で、新暦の7月ごろの祭なのですが、特定はできていません。
最後に映るのは船着場から見た浦内橋の映像。ここから見える風景がGoogleストリートビューと重なり,場所の特定となりました。
(文:真喜屋力)
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