北海道の北西にある苫前町の開基100周年を祝うパレードで、1980年6月29日の映像。この日、寄贈された「北海太郎」という熊の剥製もお披露目。
N0. 0716-01
撮影者 : 黄金敬
タイトル:苫前町開基百年祭と北海太郎本編時間: 4m42s
主なロケ地 : 1980年6月29日 (北海道苫前郡苫前町)
撮影メディア : 8mm Film
スキャン方式 : Frame by Frame
開基とは物事を開くこと、基礎を築くことで、つまり北海道苫前郡苫前町が生れて100年を祝う祝賀パレードの様子が収められています。苫前町は、ウィキペディアによれば、「1880年 3村(苫前村・白志泊村・力昼村)の戸長役場を苫前村に設置」とあるので、このタイミングから100年目の1980年が開基記念だったわけです。
苫前町は、北海道最大級の風力発電風車群があることで知られていますが、もう一つ有名なのは「三毛別羆事件」でしょう。北海道の開拓使に残るヒグマの獣害事件です。もちろん映像の場所は海のそばの街中ですので、事件のあった場所は山の中に入った集落でした。
そう言うヒグマとも縁の深い土地柄ゆえか、トラックの上に大きな熊の剥製が載せられてパレードに参加しています。これは「北海太郎」というヒグマの剥製で、現在も苫前郷土資料館に保存展示されているようです。
「北海太郎」は体重500キロもあり(三毛別羆事件のヒグマは350kg)、町内周辺に出没したことから、ベテランハンターが8年間も追跡して仕留めた”幻の巨熊”でした。仕留められたのが1980年5月で、一ヶ月後の開基祝いの日に剥製が寄贈されたと言うことです。
(文:真喜屋力)
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