【FILMS】アイゼンハワー来沖パレード

1960年6月19日。アメリカの現役大統領だったアイゼンハワーが沖縄にやってきた。そのパレードを沿道から撮影した映像。行政府の周りでは、激しいデモも行われたというが、一般的には歓迎ムードだった様子が映像からは伝わってくる。

N0. 0030-02
撮影者 : 遠藤保雄
本編時間: 2分6秒
主なロケ地 : 国道58号線 (沖縄県那覇市松山)
撮影時期 : 1960年6月19日
撮影メディア : 8mm
スキャン方式 : エリアルイメージ方式

 

» ドワイト・D・アイゼンハワー | ウィキペディア

 

▲手を振るアイゼンハワー大統領。背後にはカールテックス(給油所)のマークが見える。

アイゼンハワー大統領は、米国から嘉手納基地に下り立ち、そこからオープンカーに乗って一号線を南下。那覇を目指す。その後、那覇空港から帰国の途につくことになる。映像で見る限り、沿道にはものすごい数の警備の米兵が経っているものの、一般大衆と大統領の距離は、かなり近かったようで、おおらかな警備だったのではと思える。ケネディー暗殺の二年前ということもあり、ある意味、平和な時代だったのかも知れません。

同乗していた大田政作行政主席

嘉手納空港には当時の琉球政府行政主席、大田政作も出迎えに行き、大統領の車に同乗して那覇に向かいました。おそらく後部座席に座っている人物が大田首席ではないでしょうか。

▲後部座席の人物が大田首席だと思います(確認中)。

沖縄県公文書館のUSCAR映像

アイゼンハワー来沖の映像は、沖縄県公文書館のサイトでも見ることができます。米国側が撮影した物でしょう。並走するトラックの荷台から撮影されており、乗っている人の姿もしっかりと映っています。見比べてみるのもおもしろいです。

» 動画「アイゼンハワー大統領沖縄訪問、那覇市 1960年6月19日」 |  沖縄県公文書館

撮影場所について

撮影ポイントに関しては大きなヒントが映っている。冒頭に映し出される横断幕に「NAHA WAKAMATSU TORI(那覇 若松通り)」と商店街の名前が書かれています。

▲”NAHA WAKAMATSU TORI”の文字が読める。

若松とは那覇市松山の若松問屋街周辺のこと。現在の区割りで言えば、那覇市松山近辺。パレードが行われた道は政府道1号線(現 国道58号線)。となればかなり絞れる。さらに映像には道を挟んでカールテックス(CALTEX)が見えます。これは後に若松給油所になったガソリンスタンドと推察ができます。ちょうど前島交差点の橋のあたりです。あわせてフィルムの後半。カメラが北側(アイゼンハワーがやってきた方向)を映したとき、前島にあった南陽相互銀行らしき建物と、上之屋の丘にあった外人住宅を映し出している。

▲南陽相互銀行と丘の上の外人住宅。

ちなみにこのCALTEXから南陽相互銀行までは別の8mmフィルムでも撮影されており、そちらもすでに公開済みなので、ぜひ比較して見ていただきたいところです。下の写真はその動画からの画像。「アイゼンハワーの来沖パレード」では、重なって見えている目印が、ややずれて見えることから撮影ポイントも、やはり若松給油所のあった場所に間違いないでしょう。

▲別のフィルムに写った同じ建物。

 

この南陽相互銀行の建物は、前述の公文書館の映像にも見ることができます。

最後に制服姿の女学生が家路につく姿が映る。撮影者は、学校ではなく動員されたガールスカウトではないか?と語っていた。制服など、情報募集中です。

(文:真喜屋力)

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*